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アイランドKスケ
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novelistID. 50744
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言葉の力

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私はその昔、とある会社で働く会社員だった。

その頃から私は言葉を大切にしている。

言葉にはそれだけ力があるからだ。

ある学者も言っていた。言葉には自分の能力を発揮できる無限の可能性があると。

まさにその可能性のおかげで会社でトップの売上を上げる営業員になれたのが自分だ。

私はこう思っている。言葉には点数がある。

テストで100点を取るのと同じだ。言葉にも100点がある。

ただ、テストと違うのは人によって感じ方が違うというところだ。

そこさえクリアできれば言葉とは何物にも代え難い武器となる。

商品を売るのはもちろんだし、何かトラブルがあったときにも言葉が解決してくれる。

言葉をかければ仲間たちも助けてくれた。

そうして私は上司にも信頼を得て、若くして会社の社長になることができた。

社長になったときには言葉のもうひとつの力に気づいた。

言葉は自身だけではなく、他人の能力まで高めることができる。

それを知ってから会社はどんどん業績を伸ばし、いつしか私がいなくても勝手に売上が上がることがわかった。

そうなるともはや会社に興味がなくなってしまった。

そこで、次に私は自分たちのまちのためにこの力を使えないかと考えた。

すぐにまちで言葉をかけてまわった。お金はあったし、市民が困っていることがあればまちのためにどんどん寄附をした。

自身で解決できないことは言葉をかけて協力をもらった。

まちを良くするために伝え続けた言葉。それらはそのうちにまちの市民を代表する言葉となっていた。

私は選挙に出て市長となった。

言葉はすごい、まちを変えることができるのだから。

放送で熱心に呼びかけを行なったせいだ。全員とまではいかなくても大半の市民は言葉に耳を傾け、政策に賛同をくれた。

おかげでこのまちは豊かなまちになった。豊かなおかげで事件も減った。

そんな活動の評判が広まると、そのあとは知事に選ばれ、大臣を任され、ついには国の代表にまでなってしまった。

責任は大きいものであったが、変わらず言葉の力を信じて行動し、私はやがて自分たちの国を世界で一番豊かで平和な国とすることができた。

これには本当に全てへの感謝をした。

それにしても、さすがにここまで言葉の力がすごいとは思っていなかった。

しかし、言葉の力は無限なのだ。きっとまだ人のためにできることがある。

そう思ったころには世界へむけて言葉を伝えていた。

言語を必死に勉強し、文化や人種を超えて皆に伝わるように言葉を投げかけた。

はじめ、世界は私を相手にしなかった。言葉は人によって感じ方が違って世界ではあまりに文化や価値観の差がある。

そこで文化や歴史、政治、情勢をはじめ世界のあらゆることを徹底的に学び、吸収することにした。

そんなことを長い間続けたある日のことだった。私の言葉は世界を救うことになる。

言葉は本当に無限の力を持つのだ。いつの間にか私は予言という言葉を口にするようになった。

世界をそれで争いや災難から救い、この世でいわれる奇跡というものを世界の民に見せることになったのである。

弱者の生まれない世界を説き、言葉を信じる者は皆救っていった。

とうとう私はこの世界を代表する人間となっていた。

やがて人々は私をある名前で呼んだ。

そして誰かがこう言った。

「神は言葉の力で生まれるのだ」
作品名:言葉の力 作家名:アイランドKスケ