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りんはるちゃんと真江で、あけおめ小ネタ

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おみくじ



岩鳶高校水泳部員プラス凛で神社に行く。
元日の境内は初詣客でいっぱいだ。
ようやく拝殿のまえまで進んで参拝し、そのあと、全員、おみくじをひくことになった。
そして。
「よしっ」
凛が自分のひいたおみくじを見て声をあげた。
それから、それを一緒にきている者たちに見せる。
「大吉だ」
得意気な表情をしている。
「へー、凛ちゃん、すごい! 僕は中吉だったよ」
「僕は小吉でした。あ、凛さんのおみくじの願望のところは、望むとおりの結果が出る、となってますね、さすが大吉ですね」
「じゃあ、凛ちゃんの恋愛の運勢は?」
そう渚に問われて、凛はきょとんとした。
吉凶と願望のところだけを確認して、他のところはまだ見てなかったのだ。
怜が凛のおみくじの恋愛の運勢を読みあげる。
「想いは通じるが、相手に振り回される。って……」
「ものすごく当たってない? このおみくじ」
「ああ、たしかに当たっているな」
遙が会話に参加してきた。
その手にあるおみくじを見せる。
凛と同じく、大吉、である。
「待人のところが当たっている」
いつもの無表情がほんの少しだけやわらいでいる。
遙のおみくじの待人の項目に、みんなの視線が集中する。
そこには、すでに来ている、と記されていた。
「すでに来ている、のなら、待人と言えるのでしょうか……?」
「たしかに来てるよね、はるちゃんの待人。今、すぐそばにいるよね」
渚は遙の隣にいる凛のほうに眼をやった。
けれども、すぐに視線の先を遙のおみくじへともどした。
「じゃあ、はるちゃんの恋愛の運勢は……、ええっと、思うように伸び伸びと振る舞って良し、だって」
「それって、鬼に金棒を与えるようなアドバイスですね」
怜のその指摘をぜんぜん気にしていない様子で、遙は自分のひいたおみくじを大切そうにたたんだ。