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りんはるちゃんと真江で、あけおめ小ネタ

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お正月と言えば



石段をおりきったところで、真琴の歳の離れた双子の弟妹が羽根つきをしていた。
弟妹を見て、真琴はいっそう優しい表情になる。
ふと、凛は自分のきものの袖が引っ張られたのに気づいた。
引っ張ったのは遙だ。
「凛、勝負しよう」
どうやら羽根つきで勝負したいらしい。
勝負、と聞いて凛は血がさわいだが、すぐに静める。
「そんなカッコしてて、なにバカなこと言ってんだ」
「おまえだって、きもの着てるじゃないか。条件は同じだ」
「羽根つきっつったら、勝ったほうが負けたほうの顔に墨でなんか書いたりすんだろ。そんなカッコしてんのに、顔に墨でバツとか書かれてもいいのかよ?」
「そんな心配はしていない」
髪を揺らして遙は強気な表情を凛に向ける。
「負けるつもりはないからな」
「なんだと」
凛の闘争心がかきたてられた。
勝負を受けて立つ。
俺が勝つ。
そう言いかけた。
けれども。
「ダメだ」
きっぱりと遙に告げた。
闘争心を抑えこむ。
「絶対に、ダメだ」
その凛の返事が気に入らなかったらしく、遙はプイッと横を向いた。
しょうがねぇなぁ、と凛は思った。
凛は自分の側にある遙の手のひらをつかまえた。
「初詣、行くぞ」
遙の手を握る。
それから、歩きだす。
遙は返事しない。
しかし、凛と手をつないだまま歩きだした。