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りんはるちゃんと真江で、あけおめ小ネタ

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年始のご挨拶(真江の場合)



七瀬家から遙・凛・渚・怜の四人が出たとき、真琴と江が石段をのぼってくるところだった。
真琴も、江も、きものを着ている。
肩を並べて石段をのぼってくるふたりの姿を見て、凛は眼を細めた。ふたりの交際を反対してはいないが、兄としては、妹はまだ高一なのにとか、思うところはある。
やがて、ふたりは近くまでやってきた。
「あけましておめでとう!」
まず渚が天真爛漫な様子で挨拶をし、そのあと、新年の挨拶が飛び交った。
「それで、どうだったの?」
渚が好奇心に満ちあふれた顔で真琴に聞いた。
真琴は松岡家に新年の挨拶に行ってきたのだった。
凛にとっては実家だ。そこで真琴が江の彼氏としてどんなふうに過ごしたのか気になっていた。
真琴の表情がくもる。
「それがさ……」
「うん?」
「俺、緊張しすぎちゃってさ、頭の中、真っ白になっちゃって、いつのまにか言っちゃってたんだ」
「なんて?」
「お嬢さんを僕にくださいって……」
さすがの渚も絶句した。その眼が点になっている。
凛も、怜も、同様だ。
そんな中、江が笑う。
「そしたら、うちのお母さん、それはまだ早いんじゃないって言って笑ってました」
その眼が真琴に向けられる。
「だから、大丈夫ですよ、真琴先輩」
そう励まされて、真琴は少し笑った。

「凛ちゃん、まこちゃんからお義兄さんって呼ばれる日は近いかもよ?」
「気持ち悪いこと言うんじゃねぇ」