Ramaneyya Vagga
旅路を語らって朝を迎える
孤影悄然俗世を厭う
誓願いまだ幾ばくも叶わざるに
春秋去ること少なからずして歳はや四十
さはれ心病むをよしとせず
道に従い旅して休むことなし
甲斐あっていま人間を離れて山野に君と逢い
相互いに旅路を語らって朝を迎える
ひとり寂しく世間を厭うばかりだった。心に誓った大望はまだ少しも叶ってなどいないというのに、春秋を重ねてもう40歳になってしまった。
しかし私は心を病むことをよしとはせずに、信じた道を休むことなく旅してきた。その甲斐あって、いま人々の間から離れた山野で君と出逢うことができたが、互いのここまでの旅路を語り合っていたら、すっかり朝になってしまったね。
作品名:Ramaneyya Vagga 作家名:RamaneyyaAsu