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ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1

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コロシアイ学園生活 1日目





翌日の朝。

香は午前7時に起き、いつもの服に着替え、7時25分に食堂に向かった。


毎朝7時と夜10時に、『学園長アナウンス』が流れるようで、

この日の午前7時のそれによって、
強制的に目を覚まされたと言う方が正しいが。




食堂についた時、そこに居たのは、


「おはよう、香」

「香ちゃん、おっはよー」

「おはよう、ございます」


霊、華、イティアの3人だけだった。


「おはようございます。ってあれ……?
 皆さん寝坊ですかね?」

「ギリギリに来るんじゃないの?きっと……っと、言ったらまた来たわね」

「あ、あぶなー、4分前!おはようございます!」

香に続いて食堂にやってきたのは牧園だった。

その直後に恵美も来る。

骸と加藤とギィズの男子3人組も9時半直前ぐらいに駆け込んできた。




そして9時半ぴったりに、楓とエーエルが口論しながらやってくる。

さらに少しして雪音と清掃、

さらにマイペースに雲隠が15分遅れでやってくる。

そしてさらにマイペースな一輪が20分遅れで、


……もっともマイペースな理科は見事に30分も遅れてやってきた。


「ごめん、寝てた!!」

「お前学園長アナウンス聞いても寝てるってすごいな…」

「しかたないよ、昨日のは絶対精神的に来るよ……」

と昨日を思い出して下を向く一輪。

モノクマは僕らの敵、と霧切先生に言われたものの、
さすがにあんな残酷なお仕置きと、あの不敵な学園長の嘲笑を聞いて平気なわけが無い。

「なんとか、この世界から脱出する方法を考えないといけませんね」

と香が腕を組んで言う。

「確かに…それもそうだな。」

と楓。

「楓は相変わらず単純ですね。そんな簡単に行くわけないでしょう。
 そもそも、こんな無人の世界から脱出する方法なんか作る必要が無いですし」

しっかり楓に毒を吐きながらエーエルがそう指摘すると……

「みなさんおっはーよー!」

不意に学園長・妖が食堂に現れた!

「!?驚かすなよ…!」

なお、すぐ近くの楓が少しオーバーリアクションで反応した模様。

「そうだねー、一応、脱出する方法はあるよ?」

そのオーバーリアクションを華麗にスルーし、妖はそう言った。

「ほ、ほんとか!?コロシアイ以外に脱出する方法があるのか!?」

しかしその発言は嬉しいものだった。"コロシアイをしなくても帰ることができる可能性"をまさか本人から提示してくるとは。

「うん、無くはない」

「俄然燃えてきた!探索頑張らないと!」

同じことを思った理科はやる気を出したようだ。
しかし……


「けど…今の探索範囲にはないよ♪」

そう、妖は言ったのだ。

「今の探索範囲?」

よく判らない華がそう聞き返す。

「そ。最初から全ての場所に行けちゃうと面白さ半減でしょ?
 だから、最初はこの世界の、北東方向にしか行けなくしてみました―」

「え、禁止区域はどうなってるんだ?」

「魔法の壁で完全封鎖されてまーす。解除の魔法とか全て跳ね返しちゃう代物でーす」

「……ちなみに聞いておく。その解除方法は?」

と骸が聞くと、

「勿論、コロシアイをしてもらうこと♪
 コロシアイによって学級裁判を終えるごとに探索範囲を広げてあげる!
 あ、勿論クロが勝ったらそんなことする必要無いけどね!
 ちなみに…最低2回はコロシアイしてもらわないと、脱出する方法は絶対に使えないようになってるんで♪」

……少しでも気を許した俺がバカだった、と数名がその一言に落胆する。

「2回は…生き残らなければならない…」

「つまり、生き残れる可能性があるのは最高でも12人か……」

骸がそうまとめる。
事実上、そういうことになる。

「まあ、コロシアイをさらにすれば脱出できる確率もあがるようになってるんで♪」

「…意味深な言い方だな」

「ウフフ、いい『動機』でしょう?
 さぁ、コロシアイ学園生活楽しんでいってねー」

「「無理!」」

全員がコーラスする中、妖は魔法で消えて居なくなった。
この状況をどう楽しめと言うのか、この鬼畜学園長。