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八峰零時のハジマリ物語 【第二章 013】

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《……》
《?……舞園?》
《わ、わたしは……》
「ごめんねっ! 舞園ちゃん……」
《シ、シッダールタさんっ!》
 すると、舞園の言葉を遮ってシッダールタが割って入った。
「ちょっとショックが大きかったかな? まあ、ワタシも初めて聞かされて多少なりとも驚いているからね。まして『一般生徒』で入学した零時くんと舞園ちゃんであれば言葉に詰まるのも無理はない。大丈夫、心配しなくていいからね」
《シッダールタさん……あたし》
《そうだよ、舞園。驚いているのは俺も一緒だ。まあ、俺的にはまだ半信半疑なんだけど、な》
《零時……くん》
「おいっ! 八峰零時っ! お前、またそういうこと言うのかなのだぞっ!」
《な、何だよっ! 別にマリアのこと疑っているわけじゃねーよ。ただ、あまりにも突拍子もない話だから混乱してるだけだって……》
「本当かなのだぞ~?」
《ほ、本当だって。そう凄むなよ》
「がるるぅ~」
 と、マリアが零時に少し突っかかった後、改めて話を再開した。

「要するに……この学園はそういう『曰く付き』だから『アマテラス様』がここに潜んでいるのも頷けるという話なのだぞ~、わかったか~……そこの一般生徒~」
《て、てめえ~……》
 零時はコブシを握り締めた。
「ちなみに一般生徒よりも、この養成のために入学した生徒たちのほうがこの学園の大半を占めるのだぞ~」
《えっ? う、うそ?》
「ホントなのだぞ~。ちなみにこの育成のために入学した生徒たちには『厳しい秘匿義務』が科せられているから、零時が学校でその話をしても誰も教えてくれないのだぞ~。むしろ、そんな話をしたら『お前、頭おかしいんじゃね?』ってクラスのみんなからハブられるのだぞ~」
《マ、マジかよ……》
「まあ、零時のハブられぶりを見てみたいというのもあるので、別に止めはしないのだぞ~」
《しねーよ。てか止めろよ……。でも、その話が本当なら、まさか俺の知り合いの中にも……》
「まあ、その可能性はあるかもね。でも、聞くのは控えたほうがいいと思うよ」
「いやいやいや……シッダールタ様。そこはあえて聞かせてみるのも一興かと……」
《だからしないっつってんだろっ、コスプレ幼女!》
「何だ、聞かないのかなのだぞ~……」
《当たり前だっ!》
 と零時は一人ふて腐れていた。
《れ、零時くん……わたし……》
 と、小声で何か零時に伝えようとした舞園だったが、
《利恵……大丈夫。わたしたちは『わかってる』のだぞ》
 と、マリアに止められた。
「その話はまた……今度なのだぞ、利恵」
《わ、わかった》

 こうして「丘の上公園会議」は幕を閉じた。