小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

漢字一文字の旅  第三巻

INDEX|12ページ/113ページ|

次のページ前のページ
 

二の三  【華】



【華】、まさに花が美しく咲き乱れている形だそうな。
確かに【華】、その通り見場が華やかだ。

そんな【華】、栄華栄耀、豪華絢爛などいろいろな四字熟語を作る。
その中でも、拈華微笑(ねんげみしょう)、
釈迦が華を指で摘まんだ。すると多くの弟子の中で迦葉だけが意味を理解したと納得し、微笑んだ。
それに応えて、釈迦は迦葉に仏法の奥義を授けた。

こんなやりとりを言葉を換えて言えば、あうんの呼吸、いや、以心伝心ということだ。
とは言え、釈迦が花を摘まんだ時、弟子の迦葉は何を理解したのだろうか?
その何かが知りたい。
ということで、いろいろ調べてみたが、答えが見つからない。

だが、説はあった。
釈迦が「これは、ありのままの華だよ」と言いたかったとか。
それを迦葉は……「その通り、華ですね」と微笑んだとか。

こんなん誰でもわかってまんがな。
釈迦が摘まんだのは華だと。

いずれにしても【華】という漢字、こんな単純な拈華微笑でも【華】となる。