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初めてのお見合い

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「じゃあ、明後日のお昼にレガシーホテルのロビーへ行ってくれるね?」
「OK!しかし、我が母親もたまには息子を喜ばせることがあるんだねぇ。劇的なイメージチェンジだよ」

                *

 その日は深夜まで下山は寝就けなかった。翌日の仕事にも影響が出て仕事上の失敗を上司から指摘され、叱責されたりもした。
 相手の高柳美里という女性の写真は、金曜日の夕食後に後片付けが済んだ母からリビングで受け取った。
「はい。釣り書きと写真を預かってきたよ」
「美人」ということばは主観的なものなので、写真を見ると心配していたことが現実となった。「十人並」という表現が相応しい外見の女性だと、下山は思った。それ以下ではない点は歓迎できるのだが。
「釣り書きを見ると背が高いんだな。なかなかかっこいいんじゃないのか?」
 そう云って野球中継のテレビを見ていた父は珍しくにこにこしている。高柳美里の身長は百六十六センチと、身上書に記されていた。
作品名:初めてのお見合い 作家名:マナーモード