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切り裂き島での5間日記

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~1日目~8月9日
この日記を誰かが読んでるということは俺はきっと今頃あの世だ。
だからこれを読んでる人のために自己紹介する。
俺は原光亜良詩だ。読みははらみつあらしな。
俺は切り裂き島に旅に来た旅行者で、研究者でもある。切り裂き島って恐ろしい名前だろ?だから肝試しをかねてきた。
俺等はその島を歩きまわった。町もあるし、小さいケドその島には港もある。
俺等はフェリーで来たから当然あるがそこで不審な点に気付いた。町の人より墓場の数が多いってね。町中が墓だかけだったよ。
俺は不審に思ったよ、しかもその日収穫祭だとか言ってるくせに人が少ないからな。
俺らは予約していたホテルに泊まった。港から10分くらいで着く所で「キリキリホテル」とかいう変な名前のホテルに。
その夜、俺は1人トイレに行っていた。だが用を済まして帰ってくるとみんないるはずなのに誰1人としていない。それどころか部屋中が血で覆い尽くされたいた。
驚いたことは皆が寝ていたベッドの上に段ボールがあった。俺のベッドを除いて。
恐る恐る開けてみると、ばらばらになった友人たちがいた。
吐いたさ。もちろん、今は俺1人だけど思い出すと泣きたくなる。
悪いね、「ジャック」が来た。
ここは切り裂き島だろ?殺し屋がいてな、友人達はそいつに殺された。
最後に「ジャック」が来たら逃げろ。抵抗しても殺されるのがオチだ。
じゃらじゃらと音はするからそれが「ジャック」だ。


―――日記はそこで終っていた。ページをめくればまだ続いているが俺はそこで気分が悪くなったので日記を閉じた。
「どうかしました?原光先生?」
俺は親父の日記を読んでいた、親父がこれに書いたといわれる日記だ。切り裂き島で見つかったらしい。行方が分かればと思っていたが、手掛かりがない。
「ところで先生、インタビューです。どうぞ」
俺は水を持ってこさせ、飲むと溜息してから
「俺は原光亜良詩の息子の原光壇悟です。父についてはノーコメントでお願いします」
記者たちを帰らせると俺はすぐさま簡易ベッドで寝る。

作品名:切り裂き島での5間日記 作家名:DG4