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べらんだの あめ

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読者の方へ


お読み頂きありがとうございます。
最後に著者からのおねがいがございます。

子育てで、親も成長しよう

私は、おとなです。
けれど、いまも、こころに、傷があります。
ほじくり返すと、痛みます。
そして、涙が止まりません。
何故でしょう。何故だろう。
僕にかぎって、私に限って
あんなに幸せだったのに。

小さい子どもの気持ちに返って、もう一度子どもから
いや、赤ん坊から、やり直そうと私は思います。

赤ん坊や小さい子どもは、ことばで
上手に、自己表現が出来ません。
私は彼らの代わりに、未熟な大人たち
未経験の親さん達に叫び続けます。
私の忘れた過去を思い出して
私の未知の『過去』を探りながら。
そして、ともに成長したいと願っています。

私はひらがなで書いた、数編の散文を持っています。
私が書いたのに間違いありません。
けれど、私は高ぶる感情が抑えきれず
何だろうこの切なさは、何だろうこの悲しさは
と感じようとします。
すると散文が喉の奥から、嗚咽するように生まれてきます。
自分で確かに書いた散文を、読み返して涙が止まりません。
私の中の何かが、私のなかの誰かが
私を通じて叫んでいます。
私は書き続けるしかないのです。拙い未熟な文章で。
きっと小さな、ちいさな散文達が、どうしたらいいか
わからない人々に
きっと考えるチャンスになってくれると信じています。

私の散文はどこか引っかかります。
必ず何か刺さります。
その針を何となく気付く人は、痛いと漏らします。
私は貴方が痛がり読んでくれない事を恐れ
リズムに乗せて、やがて気付いてくれるように工夫しました。

私のなかに、何人かの何十人かの何百人かの、
生まれ出てくるはずだった、多くの子どもたちが
叫んでいる気がしてなりません。
子育てと家族のあり方は、学校では習いません。
学ばなかったことは、自然に任せるより仕方がありません。
そう、それは自分の親が
自分にしてくれたようにやってしまうものです。
良くも悪くも。
そして、親自身も無意識のうちに、そうされたように
やってきたのです。
だから誰も親のせいに出来ないのです。

貴方の成長が、子どもたちの成長であり、私の成長になるよう
心より願っています。
さあ、勇気を持って、『ちがい』を創りましょう。
そして、上手くいったらそのまま進み。つかえたらもどり
ゆきつ、もどりつ、前進しましょう。

子どもたちの、幸せのために。

                     2013・10・21
                     桜田桂馬   拝
作品名:べらんだの あめ 作家名:桜田桂馬