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無職で家無な俺でも運はある(4)

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「憑くってさ、あれだよな?えーと幽霊が人に憑いてその人を操る的な感じだよな?」
「うーん。私の場合はちょっと違うかな?私の場合は守護霊みたいな感じかな?」


俺はさっき{憑く}という言葉に気になって(自称)女神に聞きながら、暑い太陽の下を歩いている。
確か今はまだ4月のはずだが・・・


「ねーねーホムさん。今の気温何度だと思う?」


唐突にそんなこと言われてもわかるはずがないので、俺は自分の願望と冗談の半々くらいで「20度くらいかな」と言った。
(自称)女神は一回「クスッ」と笑うと「ブッブー。でも惜しいね、今は21度だよ?」と言ってきた。


「いやいや。この温度でそれはないだろ。俺のは冗談だけど・・・」
「ふっふー。気付かないの?だんだん寒くなってきてない?」
「(・・?」
「ニブちん。」


そういうとどこからともなく温度計が「ポッ」と煙とともに出てきた。


「ほら!さっきまでの温度は29度だったの。でも今は21度よ。」


いきなりそんな手品(?)されても実感がわかないのでとりあえず驚いといた。
だが見抜かれた。