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エピローグ ～王国～

　　


「父は、自分の妻となった公爵夫人に生涯ロマンティックな感情を抱き続けた男でした」





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　男は旧式のカワサキを疾走させていた。

　舗装されていないむき出しの荒々しい道は果てしなく続く。
　ゴーグルを付けた男の顔には自然と笑みがこぼれていた。
　視界は開け、白い砂塵が天使の羽の如く舞っていた。