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一ノ瀬ロック革命!!5

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「ねねっ!バンドやってみない?」
しーの爆弾発言を聞いて、しー以外のあたし達は顔を見合わせた。

「ってゆうか、バンド組んでどーすんの?」
根本的な質問を望が言う。
「そりゃもちろん、いつかライブやりたいよね。」
しーが真顔で応える。
「練習は?ウチ部活入りたくないんだけど。」
中学の頃から、帰宅部一筋で来ている実樹が顔をしかめる。
しーは中学1年の時、家庭部に入っていたが、楽しくないからとすぐ辞めた。
ちなみに、あたしも実樹も望も中学1年からずっと帰宅部である。
なんだかんだ言って、結局今はみんな帰宅部。学校の勉強が大変だから、部活をやる暇なんてないんだ。少なくともあたし達4人にとっては。
「うん、皆帰宅部で来てるからそれは想定内。だからライブは有志でやるの。ギターとかは軽音部から借りたら済む話だし。」
しーはおふざけで提案しているんじゃなかった。一応、本気、なんだろうな。
だからあたしも本気の返事をする。
作品名:一ノ瀬ロック革命!!5 作家名:爽子