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河童 マキ
河童 マキ
novelistID. 47428
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choose me please part3

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あの時の電話の声はなんだったんだ?

どうしていつもの場所にマキがいたんだ?

疑問ばかり残る。

「おーーーい、一馬くーん。」

「一馬ー?」

マキと愛華の間で何が起こってるんだ。

2人の関係はなんだ?

「一馬っ」

「んんん?なんだよマキ」

「さっきからずーーと呼んでるんだよ。今日の一馬ぼーっとしてるね!」

「わりぃ」

マキに直接聴くべきか…それとも愛華に…

「みなさんご機嫌よー」

すると、タイミングよく愛華が三人の前に現れる。

愛華は一馬の方をみて微笑みかける。

一馬には微笑みには見えなかった。

そう、悪魔の笑み…

「よぉー。今日は愛華来るの遅かったな!」

「ごめんねぇ?あたしに会いたくてたまらなかったでしょっ」

そんな冗談もうざく聞こえてたまらない。

愛華がいるだけで空気が悪い気がする。

「寂しかったよー」

マキがニコニコ笑いながら言う。

余裕のない笑み。

なんだかひきつってるかのように見える。

そうだよ、電話の事聞かなくては。

「なぁ、あい…」

「一馬今日のあさ電話ごめんなさい。間違い電話なの」

「あ、あぁ…」

「で、今あたしに話しかけようとしたでしょ?どうしたのっ」

愛華は満面の笑みだった。

なんでもないと、そっぽむく。

間違い電話であんなにかけねぇだろ。

絶対何かある。

「あ~そうだそうだ!放課後話があるんだけどいいかな?一馬」

話かけてきたのは辰巳だった。

辰巳の表情はいつもと変わらず。


















辰巳のクラスに入ると薄暗く視界がよく見えない。

一つだけ見えたのは辰巳の背中。

「…愛華のことなんだけどよ」

突然口を開き始める。

背中からでも伝わってくる切なさ、そして悲しさ。

「あいつは危険だ。マキとあいつを二人きりにさせるな」

「まさか…お前も電話きたのか?」

一馬が辰巳の隣にそっと行く。

「あぁ、一週間前」

「…っ!なんでその時に言わなかったんだよ!」

辰巳の胸倉をつかみあげる。

「脅されてたんだよ!じゃねえとマキに手だすとか!」

「そんな脅しにびびってんじゃねえよ!女一人守れなくてどうするんだよ!」

「…お前にはわかんねえんだよ。マキが好き、ずっとずっと片思いしてるんだよ。俺はっ…」

ガタっ

その瞬間教室のドアの前にはマキが立っていた。

「うそ…辰巳…」

辰巳は一馬の腕をはらってマキを強く抱きしめた。

「なぁ…ずっと好きだったんだ…付き合ってよ…」

「マキも…マキもぉ…」


















そうか、気が付くのが遅かったんだな

もっともっと早く気が付けばよかった





ほんと…情けねぇな

気が付いた次の日に取られちまうなんて…

はぁ…

ありえねぇ…














ほんと最悪。





















「だーから最初からあたしにしとけばよかったのよ」



















「お前じゃ満たされねえよ」

河原で座っていた時に突然現れる愛華。

こいつはどこにでも現れるんだな。

「あたしの何がダメなの?あの子よりかわいいじゃない」

涙目の愛華は一馬の背中に語りかける。

「あたし、本気で一馬が好きなの…ねぇあたしのこと好きになってよ!」

そっと一馬の背中に抱き着く。

「ざけんなよ…マキより輝いて温かい太陽みたいなやつはいねぇよ」

「辰巳に近づいても嫉妬の一つしてくれない…嫉妬してくれたのはマキちゃんだけだし…」

「なぁ…あの電話なんなんだよ。マキの声じゃねえか」

その瞬間ふと一馬が思いついたことがあった。

「もしかして…お前っ!」


























































マキの過去にかかわるのか…?


















































「そうだよ」


作品名:choose me please part3 作家名:河童 マキ