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宇宙を救え!高校生!!

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プロローグ



 かつて地球が宇宙の宝石と呼ばれ、瑠璃色の美しい惑星であった事は、今や映像のアーカイブでしか知る事が出来なくなってしまった。

 今や地球は、その美しさを見る影もなく失っていたからだ。



 2000年代の後半には、化石燃料による大気の汚染はピークを迎えていた。

 化石燃料の燃焼時に発生する二酸化炭素の温室効果によって、地球温暖化に拍車が掛かると、南北極点の氷は見る見る溶け出し、海面の上昇は十メートル以上にもなって、多くの大地は海中に没してしまう。

 農耕地、牧草地は壊滅し、人類の食料の生産量は激減。総ての人類は、今だ経験したことのない飢餓に喘ぐ事となったのだ。

 さらに、追い打ちをかけるように、2080年4月、その事件は起こった。

 当時、化石燃料に変わるクリーンでエコな次世代エネルギー供給システムとして、ネオ原子力プロジェクトが、世界各国の協力のもと進められていたのであるが、その建設中の巨大プラントに、突如、直径150メールもの超巨大隕石が落下したのだ。

 プラントは、大爆発を起こして崩壊。その爆風によって、成層圏へと巻き上げられた大量の土砂と死の灰が、瞬く間に地球の全てを覆い尽くした。

 見たこともないような巨大な暗雲が、地球上の生きとし生けるものから、命の源である太陽の光を奪うと、やがて、僅かに生きながらえていた地上の動植物も、ほぼ総て死に絶えてしまう。

 こうして人類は、希望の光の一切無い暗黒の世界、『死の世界』へと投げ出されのだ。

 それから約30年の後、生き残った人類は生存のための新たな希望を、火星の移住に見出す事になる。
 
 そして今、西暦2180年。人類は火星へと進出を遂げていた。


作品名:宇宙を救え!高校生!! 作家名:葦藻浮