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真朱@博士の角砂糖
真朱@博士の角砂糖
novelistID. 47038
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私の手の中で星が死んだ

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残るはこの押し入れのみだった。
最後まで後回しにしていた場所を前に、私はひとつ深呼吸をした。

私は15年間この押し入れに秘密を隠し持ってきた。
幼い夏の思い出だ。
出来ればそっとこのまま押し入れの奥に眠らせておきたいのだが、2日後にこの部屋を出なければ行けない以上、そうもいかないのだった。

私は押し入れの戸を開け、布団一式を外に出し、もう一度大きく息を吸いそして吐き、暗いその奥へ四つん這いになって潜り込んだ。