鴉天狗と!!
山の麓の一軒家
「あれ…ですかね?」
そこには一軒の家が建っていた
「まぁ、射命丸が場所を間違えるとは思わないしな」
「それなりに長く生きてますからね…とりあえず、入ってみましょうか」
「それもそうだな」
中に入ると人が住んでいる形跡は見当たらない
お…?
「射命丸、ちょっと来てくれないか?」
「あやー…何かありましたか?」
「ほら、そこ」
俺が指を指したのは玄関の扉
「貼り紙…ですかね?」
射命丸が近付いて手にとる
「なんて書いてあった?」
「…………………………」
紙に視線を落としたきり反応が無くなってしまった
何が書いてあったんだ…?
そう思ったのも束の間、突然紙を放り投げて家の奥に走り出し…
「………みゅふっ!」
…盛大にこけた
「ほら……大丈夫か?」
射命丸に手を差し延べる
「うぅ…取り乱してすみませ………ん…?」
「…どうした?」
「………下駄の歯が…」
「…見事に折れてるな」
「どうしよう……明日から人前に出られない………」
射命丸は涙目になり、位置的にも俺を見上げる体勢になっている
何が言いたいかというと…
すごく……可愛いです