小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

首なし殺人事件

INDEX|2ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

「さすがに夜中に大金を持ってで歩く人なんかいないよな。」
もちろん大金でなくてもいい。むしろ大金だと罪悪感が増すから出来れば多くない方がいい。
(・・よし。次に鞄を持った人が公園の前を通ったらその人からひったくりをしよう)
いつまでも罪悪感と戦っているわけにはいかない。
生き延びる為なら何でもすると決めたんだから。
でも、心のどこかで誰も通らない事も望んでいる自分もいる。
しばらくの間、心の中で葛藤し続けていたが、
「!」
ついに来てしまった。俺がひったくりをする相手が。
夜中なのに深く帽子をかぶっているので顔は見えない。身長から考えると女性のようだ。
(女性の方が握力も体力もないからいいはず・・)
俺は座っていたベンチから立ち上がり、後ろからそっと近づいて行く。
相当重い荷物を持っているらしく、少しふらふらしている。
もしかしたら旅行に行く為の荷物なのかもしれない。
(もしくは酔っぱらいかもしれない・・)
とにかく彼女に気づかれない程度まで近づき、静かに深呼吸をする。
(今だ!!)
そう思った瞬間に俺は走り出した。
足音に気づいた女性が振り向いた瞬間には既に俺は彼女の鞄に手をかけていた。
「!?」
何が起きたのかわからない彼女は声もあげずに簡単に荷物から手を離した。
元々走るのには自信のある俺は「すみません」と小声で謝り、その場を去った。
これが更なる不幸を呼ぶとも知らずに・・



作品名:首なし殺人事件 作家名:sakura