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彼のお宅へ訪問

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「いらっしゃい」

「こんにちは高村くん」


高村くんの家の玄関のところに二人してたっている。
どうしてこんな所にいるのか、

すべては先生の発言から始まった。

今日高村くんが珍しく学校を休んだ。
それで今日中に渡さなきゃならないプリントがあってそれを隣の席の私が渡しに来たというわけ。

ここに来るまで何度も迷いそうになり、その度高村くんに連絡。なんとか到着。

高村くんのお家は高村くんによく似合うとても素敵な外観の大きなお家。


「起きてて大丈夫?」

「うん。大した風邪じゃないし、熱もないしね」

その言葉を聞いて私はホッとした。
高村くんが風邪を引いたなんて入学してから一回もなかったから焦った。元気なら何よりです。

「そっかよかった…あ、これ高村くんのプリントだよ」

「ありがとう」

私は持ってきていた高村くんに渡すプリントを鞄から取り出すと高村くんに手渡した。
これで私の任務完了。ミッションコンプリート。

そして
ふ、と気づいた。

玄関から出てきた高村くんは普段の制服姿とは違ってとてもラフな、
でもパジャマではない服装をしていて風邪で休んだときの格好ではなくて。

「高村くん普段それで寝てるの?」

疑問に思ったことはつい口に出てしまう。
私の性格です。

「え、あぁこれ」

高村くんは自分の服をちょいっとつまみながら言った。そしてさらに言葉を続けた。
その言葉に私は驚かされた。

「中村さんから電話もらった時に着替えたんだよ。中村さんにはかっこ悪い姿は見せたくないから」

得意気に、でも少し照れくさそうにいう高村くん。
一瞬なんのことを言っているのかわからずキョトンとしていた私。
でも、だんだん言葉の意味を理解して私は頬が熱くなるのを感じた。
今絶対私、顔赤い。

「中でお茶でも飲んでいく?」

こてんと首をかしげながらながら聞く高村くん。
しかし私それどこではない。
さっきの言葉でドキドキは止まらないし、首をかしげるその仕草がとても可愛らしい、でも私服の高村くんはかっこいいしで、もう頭の中がパニック状態。
これ以上高村くんといたら心臓がもたない!そう思った私は

「いいいい、いや!おっお気持ちだけ受け取っておきます!!!ありがとう!!お大事に!!ゆっくり休んでね!また明日!!!!」

高村くんの顔もろくに見ず、早口にそう言って走って高村くんのお家を後にした。「魔性の男! 魔性の男だよ!高村くんは!」

そう言いながら自分の家へと急いだ。

私が去ったあと高村くんが残念そうにして「まだ早かったか」とつぶやいていたとは知らずに。
作品名:彼のお宅へ訪問 作家名:吐息