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タマ与太郎
タマ与太郎
novelistID. 38084
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Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14

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準備その1/スーツケース
どうせなら目立つやつを、ということで鮮やかなオレンジ色を借りる。
今ではネットで画面を見ながら簡単に借りることができる。
便利な世の中になったもんだ。

準備その2/英会話
英会話のイーオンにて事前に3回のレッスンが無料で受けられる。
たまたま講師がカナダ出身の女性で、これはTadにとって超ラッキー。
他の生徒さんとはカナダという共通点で若干のアドバンテージを感じるTadだった。

準備その3/ホームステイ先とのコンタクト
まずは先方の住所、氏名、家族構成、両親の職業などが送られてくる。
年頃の娘が3人、末っ子の弟が一人。

「どう見ても49歳のオヤジと話は合わないよな〜」

ちょっと不安になるTadであるが、これを受けてEメールで返信をする。
こちらも同じように、職業や家族構成、食べ物の好みなどを伝える。
日本に興味があるのかどうかうはわからないが、
とりあえず、おみやげのジャパニーズ箸を準備する。

準備その4/ギター
無謀にもギターを持っていこうとするTad。
英語で困ったらギターでごまかそうとする魂胆は見え見えだ。
ギターケースの絵を描いて、大体の寸法も記入し、
留学ジャーナルのスタッフに持っていけるかどうか確認する。
いやな顔ひとつしないで対応してくれたスタッフさん、ありがとうございました。
ホント、迷惑な留学生だ。

準備その5/携帯電話
Tadの携帯は旧モデルのため、現地で使える携帯のレンタル手続きをする。
これなら日本にいるのと同じように、普通にメールも通話もできるらしい。
文明の利器についていけるのか。
大丈夫かい?Tad。

準備その6/ガイダンス
留学ジャーナルが主催するガイダンスに参加する。
現地での生活上の注意、ホームステイ先の苦情、文化の違い等の説明があった。
中でも移民の国であるカナダにおいて、
金髪の白人だけをイメージしてはいけないという説明は、単一民族である日本人にとって、
良い心構えの助けとなった。

このガイダンスは、とくに生活面での不安を大分払拭してくれた。
若い子ばかりの参加者かと思っていたら、そうでもないみたいだ。
おい、Tad あそこにお前くらいの年配のおじさんがいるぞ!

ガイダンス終了後、ちょっと話しかけてみる。
「こんにちは。どちらまで行かれるんですか? 」
「いえいえ、今日は娘が都合悪くてね、私が代わりに来たんですよ」
「……そ、そうですか」

ぬか喜びのあとに突き落とされることに慣れていないTadであった。

こうして滞りなく(←どこが滞りないんだよ)準備は整い、
出発日である2008年6月29日の朝がやってきた。