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超ミニ生足姫女

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超ミニ生足姫女

 Kが長期出張から帰宅した日であった。
 疲れた身体を休めようと、カーテンを降ろしインターホンを切りベッドに潜り込んだのだが、どれ位眠っただろう、遠くでドンドン太鼓のような音がする。祭りだろうかとまどろんでいると、今度はKの名を呼ぶ女の声がする。ドアを叩いて呼んでいるのだ。誰だろう、何用だろう。朦朧として起きるのをためらっていると、ドスの効いた男の声に代わった。眠い目を擦りながら仕方なくドアを開けると??
 前髪を揃えた京人形風の女がまぶたを腫らして立っている。後ろに屈強な黒スーツの男がいる。何だろう、何が起こっているのか、頭が立ち上がらず事情が整理できない。女が泣き声で訴えた。
 「ゴメンなさい、大変なの。・・一寸来てくれない、お願い!」
 この姫カット女?どこかで見た覚えがある。そうだ!出張前に遊んだ超ミニ生足女だ。Kの頭が回り出した。後ろの黒スーツは誰だろう。もしかして彼氏?それとも旦那?・・ヤバイ!Kの眠気が吹っ飛んだ。黒スーツが眼光鋭く睨んだ。
 「お嬢さん、この方に間違いありませんね。・・ご一緒願います。」
 丁寧だが有無を言わせぬ物言いである。階下を見ると、ベンツにもたれてもう一人、黒スーツ男がこちらを伺っている。
 「ハ、ハイ!」
 逃げられないと悟ったKは上着を羽織ると、言われるままにベンツに乗り込んだ。横に座った女が憔悴して俯いている。
 「ゴメンね・・出来ちゃったの。」
 「出きたって?・・もしかして、赤ちゃん?!」
 Kは素っ頓狂な声で聞き返した。女は申し訳なさそうに頷いた。
 「そう・・だから、お父さんが連れてこいと言うの。」
 Kの頭はパニックである。オレの子供が出来た?お父さんが連れてこい?オレがお父さんと会ってどうするのだ。女と遊んだのは2回じゃないか。
 冷静になろうとKは目を閉じた。女のことを必死で思い出そうとした。



 女と出会ったのは長期出張の前であった。
 作業が早く片付き仕事仲間と洋風酒場に入ると、閑散としたホールに女三人連れが腰掛けていた。一人がショート、一人がボブヘヤー、もう一人が姫カットで、Kたちは姫カットに釘付けになった。京人形風でスカートが超ミニ、組んだ生足がカモシカのように伸びている。Kは足フェチでないが、こんな艶めかしい足は初めてであった。
 姫カット女(以下姫女)の上品な顔立ちと挑発ミニから露出する妖しい生足、何というギャップ!何というエロさ!仕事の打ち合わせはほどほどに、Kたちは姫女の悩ましい足に見入った。
 こちらは男三人、あちらも女三人、年齢も同じくらいで暇そうである。店は早い時間でお客も少ない。絶好のチャンスである。Kはダテ眼鏡を手にするとスクッと立ち上がった。仲間は頼むぞと尻を押した。
 ちなみに、Kは大学時代、チャラ天と呼ばれていた。
 チャラ天とは名前が天でチャラ男だったからだが、ナンパ天才の意味もある。そもそも天と言う名前にはいきさつがあった。子供の頃、兄が海だからその関連で天なのだと思っていたが、親は空にしたかったらしい。ところが、祖父が空は淋しそうで良くない、この子の目は点みたいだから天にしろと言ったのである。
 たしかにKの目は極端に小さい。ほくろみたいで初対面の者は一瞬??それから吹きだす。子供の頃は良くからかわれたが、今は眼鏡でカバーしている。目以外は整っているから眼鏡をかけるとイケメンである。女に声をかける時はダテ眼鏡で近づき、気を引くや眼鏡を外してほくろ目で笑わせる。ほくろ目がなかったら、女を笑わせられないだろう。ほくろ目はチャラ男の大事な武器であった。
 Kは颯爽と3人組に近づいた。気配を察知したのか、女たちは警戒しているようである。甲高い声で叫んだ。
 「アテンションプリーズ!・・初めまして!」
 女たちは怪訝な表情で見上げた。何よこの男?という感じである。間髪をいれず、Kは眼鏡を外した。
 「テンといいます。よろしく~」
 ほくろ目の間抜けた顔、一オクターブ高いボーイソプラノ、女たちはドーッと吹きだす。
 「ワァ~何!」
 「ちっちゃい目!」
 「超可愛い!」
 つぶらな瞳は母性本能をくすぐるらしい。女たちは笑い転げ警戒を解く。そこで彼はテーブルに割り込み仲間を呼ぶ。そして!ここからが勝負なのだが、笑い転げる女たちの褒め言葉を探す。服装、持ち物、髪型、顔、体型、声、どんな女も何かイイ所を持っている。それを見つけて褒めちぎるのである。
 例えば、ショート女はスーツパンツだからきっとキャリバリだろう。
 「スリムですね、目もシャープ。・・総合職のキャリアウーマンでしょ?ビューティ&ストロング、出来る女!イイな~」
 キャリバリ女は誇らしそうに背筋を伸ばした。ボブカット女はふんわりワンピースでホッチャリ顔、保母さん風である。
 「可愛いな~癒やし系ですね、男の求める究極のタイプ~サイコ-!一寸だけイヤらしかったりして。」
 ポッチャリ顔は甘えん坊でスキンシップ大好きである。温和しそうだから、「いやらしかったり」と突っ込んでみた。案の定、耳が真っ赤になった。
 本命の姫女はお嬢さんだろう。無理してお世辞をいう必要はなかった。
 「姫カットと超ミニ!このアンバランス、このギャップ!ユニークですね。もかしてお嬢さん?超ミニはお嬢さんの反発だったりして・・サイコー!」
 エキセントリックなファッションはお嬢さんに多い。成功した親の偽善にウンザリしているのだ。図星だったのか、女は真顔になり生足を組み直した。
 合コンの天才Kは万事こんな調子で女をおだて、その後は面白クイズやゲーム、間違うと一気飲みでほろ酔い気分にさせ、最後は下ネタで盛り上げお持ち帰りする。大学時代、ナンパした女は数知れず、この日も姫女がトイレにたつとすぐに追いかけた。
 入り口で待ち構えていると、女が仄暗い通路をこちらにやってくる。楽しそうに飲んでいたが酔っているようである。行灯に浮かび上がった白いカモシカ足がふらついている。超ミニからはみ出た太ももが何とも言えず挑発的である。生唾を飲み込むと、Kは眼鏡をかけて女の前に立ちはだかった。
 「どうしたの?」
 頬を赤らめた姫女がジッと見つめる。その誘うような眼差し、長い睫毛に潤んで見える。フフッ、下心を見透かしたように妖しく微笑む。余りの悩ましさにさすがのKも言葉を失った。次の瞬間、ダテ眼鏡を外していた。
 「好きな人といるとすぐ立つものってなあに?」
 何という不覚!いつもの下ネタが飛び出たのである。フ~ッ、悩ましげなため息をつくと女は身を寄せた。香水の甘やかな匂いが立ちこめる。そして大胆にも!Kの股間を触ったのである。
 「コ・レでしょ。」
 Kは飛び上がって叫んだ。
 「ブッブ~、残念でした!答えは時間!」、「恋人どうしだと時間がすぐに立ってしまう!」
 モウッ!女は色っぽく睨んでみせた。目が妖しく光り唇が毒々しい。ダテ眼鏡に手をやるとイケメンに成りきった。
 「ねえ・・二人で時間を忘れようよ。」
作品名:超ミニ生足姫女 作家名:カンノ