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日常鑑賞のすすめ

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うち奥さん疲れたと言っては整体へ行ったりエステへ行ったり、また時には温泉につかり日頃の疲れを取ります。長湯が苦手な私は温泉行っても元が取れないと一緒に行くことは無かったのですが、玉造温泉でその魅力を体験し温泉好きになってしまいました。なるほど、ギリシャ時代の頃から人々が温泉につかる筈です。
 身体が疲れてマッサージや温泉につかるのですが、なぜか心が疲れたからエステへ行くという方は少ない。身体と同じように心にもマッサージが必要ではないかと考えた私は数年前某化粧品の後援を得て「心のエステ」とコンサートを企画したことがあります。
 
 名手が奏でる音楽というものはそれは素晴らしい。音楽と心が一体となると幽体離脱したかのように意識は身体を離れ音に乗り空中を自在に舞うのですから、仏画などで薄絹の衣を纏った天女が笛や琵琶をもって空を舞っている姿をよく寺の壁画などで見ますとなるほどなと感心させられるほどです。

 たとえば皆さんにどれだけの恋愛経験があるか分かりませんが、好きでたまらない、けど別れなければならない。電車の扉が閉まり窓越しに彼女の立つ姿が見える。電車が動き出し彼女は感情を抑えられず窓越しの彼を追いかけようとする感情とその動き出す間。
都会では見ることは難しいでしょうが川に鷺が立っていて、さあ飛び立とうとする時、ぱっと飛び上がることはありません。それはすずめと違い大きいですから飛び上がる瞬間に力を込める間があり、羽ばたき空気を掴むまでにまた間があります。名手はその感覚を音楽として心に直接心に現すから「おお!!」となるわけです。それを知るとこれが楽しくてしかたなくなるのですね、理屈ではありません。
作品名:日常鑑賞のすすめ 作家名:のすひろ