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わて犯人

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第八話 第二の事件



「まずい。逃がしはせん。お前は私とともに・・・って言うてる場合
ちゃいますやんか。」
そうこうしているうちにプースと名乗る女を乗せたエレーベーターは
上へとむかっていった。

「くそっ。逃がしてもたか。わて一人でこれ以上
このアジトを進んでいくんは危険や。一睡して鳥和え酢ラーメン食ってから
もう一回マインとジョンに連絡して、一服してから病院に向かうか。」

そういうとトムは布団を敷いて寝た。

「はっ」
トムは目を覚ました。そして
北極で一番有名なラーメン屋へと向かった。

バコォォォーーーン
トムはそのラーメン屋に入っていった。
「いらっしゃい。うちメニュー1つしかないからそれでいいでっか?」

「あっはい。それでええですよ・・・ってマイン!!!
お前こんなとこでなにやってるんだよ。こっちは豚と一緒に
プースのアジトへ乗り込んでいたんだぞ。逃がしてしまったが。
そうだ。豚のやつマシンガンで撃たれやがった。
救急車は呼んだから大丈夫だとは思うんやけど」

「知ってるよ。」
「えっ?なんで?」
「その受付の女はおれが操っていたんだからな。」
「おまっ、なんで女のことを・・」
「だからいってるだろ?あいつは俺が操ってたんだよ。」
「なんでそないことするんや」
「刑事なら自分で考えな。」
「そやなっ。まあラーメンはよ出してや」
「へいおまち。冷凍キムチラーメン。そのままがぶっといっちゃって。」
「ほーい。いっただっきまーす。シャリッ痛ってえええぇぇぇぇぇ・・・」

そこでトムは夢から覚めた。
「はっ!しまった!寝過ぎた!まあ全部夢でよかったァー!そろそろ関西弁も飽きたし普通に喋るか。」
トムはあたりを見回すと隣にはケイティの腐敗した死体があった。
「ふむ、この腐敗の進行具合から見ると一週間くらい眠ってしまったわけかな。それにしてもひどい臭いだな。この臭いで目が覚めたわけか。さっさと焼き払ってしまおう。」
トムはケイティを火葬した。

「警部、安らかに…ってアアッ!しまった!ビルに燃え移った!逃げよう!」
トムは大急ぎでビルから出ると、火と煙がビルを包み込んでいた。
「まずいな…このままでは他の建物にも被害が……仕方ない。いっそビルを破壊してしまおう。」
「俺を呼んだか?」
気が付くとロケットランチャーを持ったジョンがそこにいた
「ああジョンさん!ちょうど良かった。それでビルを吹っ飛ばしてください。」
「理解した。ターゲットロックオン。ファイヤー!」

ヒュゥゥゥゥゥゥウウウウウン…ドカァアアアアアン!!!!!!!

「アヒャハハハッ!いいぞいいぞ!消し飛べ!全部、全部消えちゃえ!あはっはははひゃひゃやはやはやはやはあはひゃはは!!!!!!」
ビルが完全に崩れ落ちてからもトムの笑い声はあたりに響き渡っていたのだった…
作品名:わて犯人 作家名:熊田熊子