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超短編小説  108物語集(継続中)

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 こんな成り行きのせいで、もう一人の自分からのおくりもの、カメラを使いこなしてやろうとマインドチェンジしました。
 これを知ってか、早速スマホ内のもう一人の私から望遠と高速連写機能を活用し、次のものの撮影に挑戦してみたらどうだろうかと提案がありました。

 1.魚を銜えたカワセミの水面浮上の瞬間
 2.ハヤブサの飛翔
 3.玉虫の飛翔

 いずれも撮影難度は高い。だけど挑戦意欲が沸々と。
 それから必死のパッチで、やっとハヤブサまでは撮れました。
 超難度の玉虫の飛翔はあと5年くらいはかかるかも知れませんね。
 それでも暗いサラリーマン生活からは脱皮でき、楽しい日々を送れるようになりました。

 こうなるともう一人の自分に礼を言わなければと、「一度顔を見せろよ」とメモ帳に書き込みました。
 すると「自撮りしてみろ」と返ってきました。
 早速腕を伸ばしてパシャリと1枚。これを見て、私は気付きました。
「この左右反対になってる俺が、スマホ内のもう一人の本間慎一郎なんだな?」とヤツに問うと、すぐに「その通りじゃ」とあり、続けて提案がありました。
「二人とも本間慎一郎じゃ、ややこしいだろ、これからは俺のことを慎二郎と呼んでくれ」と。

「ホンマ・シンジロ、ってか」
 私は思わずブフッと吹き出してしまいました。