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超短編小説  108物語集(継続中)

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 朝一番、エレベーターが開けば、男性が血みどろに。
 そして女性は首を絞められていた!

 なんと地獄絵図的な見出しか。昼食時、サラリーマンたちはこのニュースに縮み上がる。
 その内容とは…

 優良企業がこぞってオフィスを構える某ビルディング、そこには6本のエレベーターがある。
 その内の3本、A〜C機は地下から20階までの各階停止、残りの3本のD〜F機は1階から20階へ直行し、20階〜40階間の使用となる。

 朝6時に出勤した28階の社員が1階でエレベーターを待っていた。すぐにF機が到着し、ドアが開いた。
 そしてそこで社員が見たものは、心臓が止まるかと思うほどの、あまりにも凄惨な光景だった。
 7平米の狭いカゴ内の床に、女はナイフを手にしたまま倒れ、男は血みどろで女の首に手をあてがい、二人は絶命していた。

 通報により初動捜査が行われ、現段階で判明したことは――
 男性は花形断然、15階の某一流企業の、将来を有望視された超エリート社員。一方女性は同社社員で、ミスセクレタリーNo.1に選ばれたことがある青夜恋夢。

 なぜ、このような優秀社員が互いに殺し合わなければならなかったのか?
 二人はオフィスラブの果てに、愛憎の淵に滑落したと噂されている。