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超短編小説  108物語集(継続中)

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「浩二、卒業してからどうしてたんだ。それで……、発見できたのか?」
 駅構内にある喫茶店で、学生時代の友人、稲瀬浩二に向かい合い、私はズバリ尋ねました。なぜならあの頃の浩二は未確認生物探検同好会のリーダーをやっていて、よくリュックを担(かつ)ぎ山や無人島へと出掛けていたのを憶えていたからです。

 そう言えば、当時はツチノコブームでした。探検から帰ってきた浩二はその存在の可能性を喜々として語っていました。
 そんな浩二がやっぱりあの頃と同じように大きなリュックを背負い、改札口からふらっと出てきました。そして私の目の前をヨタヨタと通り過ぎようとしたのですよ。

「おーい、浩二じゃないか、久し振りじゃないか!」
「おっ、直樹、直樹だよな! おまえ、元気でやってたか?」
 思わずこんな声を掛け合ったわけですが、懐かしくもあり、すぐに近くの喫茶店へと入りました。
 そしていきなり「発見できたのか?」と質問を飛ばしたものですから、浩二はブルブルッと身震いし、こう答えたのです。
「ああ、ツチノコのことだろ、あれはちょっとね。その後はカッパを追いかけて、発見まではなかなか至らなかったんだよなあ」

 浩二の歯切れは悪かったです。しかし、その割には目がどぎつく輝いていたのです。