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超短編小説  108物語集(継続中)

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 梅雨は明け、本格的な夏が始まった。熱帯夜が続く。
「暑くって眠れないなあ。節電しないとダメだけど……、えーい、クーラーの設定温度下げてみるか」
 単身赴任中の高見沢一郎、こんな独り言を吐き、ベッドからすり下りた。そしてリモコンで2℃落とし、あとは冷蔵庫へと直進する。

 水分を補給しなければ、そんな強迫観念で、コップ一杯の冷茶をゴクリゴクリと飲み干した。そして片付けられてないチラシを手に取り、おもむろに目を通す。
『水族館オープン』、そこには太字で宣伝されてあった。

「ほー、水族館か、いいなあ。それにしても随分と近場に出来たんだ」
 夏の眠れぬ夜に思わぬ発見だ。しかし、高見沢はその先を走り読みし、目を疑った。

「えっ、営業時間が夜の10時から朝の5時まで? これって、どういうこと?」