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隣人部「学園都市?」 または、とある世界のはがない

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能力開発・小鳩



その後も理科が幸村をずっと測定し続けていて
俺達が居ててもしょうがないので、早々に帰る事にする。



家に帰ると、小鳩が「あんちゃ~ん!」と駆け寄って来た。
「ただいま、小鳩。また今日も部室に来なかったな。忙しかったのか?」
「あんちゃん!それどころじゃなか!
 ・・・クックック、このレイシス・ヴィ・フェリシティ・䅣・・・
 ついに暗黒の力を手にする時が来たのじゃ!」

何だまた中二病が悪化したのか。
「ふう・・・小鳩、俺は今日疲れてるからそれはまた今度なー」
そう言いながら俺は台所に向かおうとしたが、小鳩は俺の裾を引っぱりながら
とんでもない事を言い放った。

「あんちゃん!あんちゃん!違うんじゃー!
 ウチにもついに能力が出て来たんじゃー!しかもレベル4相当じゃー!」

「何だって!?それ本当かよ、小鳩!?」
今日は何度も吃驚させられる日だなおい。
「本当じゃあ!あんちゃん信じてやー!
 ・・・クックック。それでは我が血を連ねる眷属に特別に見せてやろう。
 これが我が真の力!「色火創出(フェアリーフレイム)」!」
 小鳩が指を俺に向けると、たちまち指先から炎が吹き出た。
「うわっっちちぃ!?」俺は慌てて炎を避けてしゃがみ込む。

「どうじゃ我が半身よ・・・それだけではないぞ。こんな事も出来るのじゃ」
そういって小鳩は手を左右に広げた。
すると今度は両手に拡げた範囲の空間に、七色の花火が炸裂した。

「うわわ小鳩やめろやめろぉ~!火事になるだろがー!!!」
慌てて俺が言うと、小鳩は部屋中にまで広がった花火を一瞬にして消した。

「ふっふっふ、どうじゃ恐れ入ったか我が半身よ」
「・・・小鳩、部屋の中で能力を使うのはもう禁止な」と睨みつける。
「ふぇ!?い、嫌じゃったか?あんちゃん?」
小鳩はたちまち涙目になった。
「・・・いや、そーじゃねえよ。能力は上手くコントロールしねえとな。
 それよりも小鳩、よくやったな。兄貴としてすげえ嬉しいよ」
そう言って俺は小鳩の頭をぽんぽんと撫でてやる。

「んふぇ・・・あんちゃん。ウチ頑張ったけん・・・」
そうか、本当に頑張った甲斐があったな、小鳩。

「よし、今日は小鳩の能力発現祝いに神戸牛のステーキだ!」
「いやったぁー!あんちゃん大好き!」

小鳩は嬉しそうに俺の腕に抱きついて来たのだった。



翌日、小鳩も久しぶりに部室に来ていた。
発現したばかりの「色火創出」を部員の皆に見せるためだ。

「クックック、どうじゃ、我の力にひれ伏すが良い!」
というと星奈は逆に嬉しそうに
「こっばっとちゅわ~んん♡
 私の「旋風操作」と掛け合わせばレベル5になっちゃうかも~♡
 ねえお姉さんと一緒に能力開発しよ♡」
「いやじゃアホ死ね!!!」
小鳩は星奈の提案を瞬殺して俺の背中に隠れる。

「いもうとぎみ、まじぱないです」幸村は素直に賞賛した。
夜空と理科はそれぞれ難しい表情のままだ。
「・・・なぜだ。なぜこうもあっけなく能力が芽生えるのだ」と夜空。
「おかしいですね、幾ら測定器で調べてもトリックが解明出来ません」
理科は相変わらず全く能力を信じていないようだ。

ここまで頑固だと学園都市では逆に希少種ではないだろうか。