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出会いは衝撃的に(後半)

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「あの中の一人だったら会えばわかるでしょう」
「あの中の一人です……一期一会という居酒屋が駅の近くにあるでしょう」
「ああ、最近できたところですか?」
「三年前に開店したと思います」
「じゃあ、最近ですね。五十年前からやっている店に較べるとですが」
「それは真理ですね。七時に行けますけど……」
「こちらは今すぐにでも行けます」
「公休の日なんですね?」
「正解です。確実にそうです。これから召集令状は来ない筈です」
「じゃあ、お会いしましょう。美絵ちゃんからの伝言があります」
 浅野の目の前が急に夏の光で彩られた。
「十九時ですか。限りなく永遠に近い未来の話のようですね。わかりました。伝言を聞かせてください」
浅野は通話を終えると松島という姓のあとに続く名前を想像してみた。……あみか……亜美香、という名が思い浮かんだ。思い浮かべたのではなかった。思い出したのである。彼女の姿がぼんやりと脳裏に蘇りつつある。少し背が低い女性だ。そして、若い女性だ。にこやかな表情で、可愛い顔だった。浅野の専属のように、いつもマッサージをしてくれた。