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とある転生者の話(第二部)

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第十三話 くねくねする柱



目を覚ましたら隣でシルバーが寝てた。
といっても、木にもたれて寝てた。
ハッサムは木の実を取りに行って帰って来た所だった。
シルバーのポケモン(やっぱワニノコだった)は火の後始末してた。
起こせばいいのに、無理して起きたんだろうな。
そう思って携帯調理具で朝食を作った。

といってもベーコン焼いて携帯食を添えただけ。
匂いで目を覚ます所がやはり男だよな。
きっと食べるか聞いたら食わないんだろう。
「シルバー、焼きすぎたから食べてくれない?」
元から二人分焼いてたとか言わない。
「…仕方ない、今度は焼きすぎるなよ」
「気を付けるよ、ありがと」
根は優しいから、何だかんだ言っても食ってくれる。

キキョウ前の関所に着いた。
すると、シルバーはおもむろにボールを出した。
「…どういうつもり?」
「町の近くなら問題ないんだろ?お前の相棒と戦いたい」
「はぁ…だってよ、ハッサム」
『……致仕方ない、五秒くれ』
「いや五秒は無理だろ」

ホントに五秒で片がついちゃったよ…
「な、なんなんだお前のハッサム…」
「うーん、さすがにボクでもびっくり」
レベル差があるとはいえここまで早いとは思わないよ普通。
「てかオーバーキルしてないだろうな?」
『……相棒を疑うのか?』
「レベル差考えろ、相棒だからこそ不安だ」
『気を失ってるだけだ。すぐ起きる』
「ならいいけど」