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身勝手

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一方的に貴方の言い分だけで、否定をされた

仕事のことで頭が一杯
精神的にも、時間的にも余裕が無い・・・

・・・正直疲れた

身勝手な言い分

勝手に人のせいにして、勝手に疲れて、とっとと切り上げた
仕事と心中すれば良い

仕事と一生付き合って、時に虚しくなれば良い
端から見ていていつまで現場で取り仕切れるか
見てやろうじゃないか

老いるんだ と言う事に何時気付くのか

気付いた時には・・・もう誰も相手になんかするもんか
現実を見るには勇気が要るかもしれない
でもその現実は、情け容赦なく必ず訪れる

誰も貴方を必要とせず

でも貴方はまだ第一線の先頭に居る、と思い続けて
周りは貴方の哀れを そ知らぬ顔で黙って見て居る

仕事と私とどっちが大事?
そんな事聞くもんか 思ってもいるもんか

いつか仕事は貴方を裏切る
仕事は普遍の現実だから
営々と築き上げ営々と続いていくものだから

人は老い、その場から退かねばならない時がくる
その時を見極めて、大切な何かを掴み取らねば

掴み損ねて、後悔ばかりが貴方を取り巻く時が来る

そんな頃私は豊かな人々のねぎらいといたわりを受けながら
老いを満喫しているんだ

おばぁちゃん、と小さな子供に手をとられ、労られているんだ
老いを当然と受け容れて大切なものをしっかりと見届けたから

人は人に因って生き、生かされて居ることを知っているから

一人一人の関わりの大切を知っているから・・・
だから、一瞬一瞬を大切に丁寧に暮らしていくんだ

作品名:身勝手 作家名:ぱーる