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竜神と [肆]

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閑話休題~帝人様の憂鬱?~




「どうしてだろう」
帝人はポツリと呟く。
その様子を正臣は不思議そうに見つつ、冷蔵庫を開く。
「どうしてこんなに」
正臣は牛乳をコップにいれ飲もうとした
「殺意が沸くんだろう」「ブッホォオ!!」
帝人は正臣に呆れたような視線を送る。
「鼻から牛乳出てるよ・・・汚い。」
違った、ドン引きした視線を送っていた。
「いやいやいや!帝人のせいなんですけど!?
 何!?殺意って何!?」
正臣はタオルで拭きつつそう問い詰める。
「いや、ね」
帝人はふぅと窓に視線を移す。

「とある情報屋やから愛を囁かれてね」

ズドーンと重い空気が部屋を満たす。
正臣は何も居えずに帝人を見ている。
「もう僕、疲れたみたい。殺してきて良いかな?」
「お、落ち着け帝人。」
もう目がマジだ。帝人は本当に殺ろうとしている。
正臣はそれを察してどうにか引き止める手段を考える。
が、いかんせん臨也の行いが悪すぎて良い言葉が浮かばない。
「殺したほうが全人類、全人外の為になるよ?絶対に。」
否定する言葉も正臣は浮かばない。
「(臨也さんが死のうがどうでもいいけど、殺しは色々マズイだろ!?
  いや、でも帝人は人じゃないし、いやいやそれでも道徳的に・・・)」
あれ?と正臣は気づく。
「(臨也さん相手に道徳も何もなくね?帝人は竜神で法律は適応外だし。)」
問題ないんじゃ・・・とついに正臣はそう疲れた頭で結論をはじき出した。
「・・・・・じゃあ、3分の2殺しにしとくよ。」
仕方なさそうに言って帝人は立ち上がり窓を開ける。
「(良かった・・・。)」
そのまま飛び出して行った帝人を見て正臣は一安心とばかりに息をはく。
この際、この部屋が6階というのはスルーだ。
「ん?」
正臣は違和感を感じる。



「3分の2殺しって、半殺しよりも性質悪くね?
 すでに、死にかけじゃね?」



気づいた時には、既に遅し。


作品名:竜神と [肆] 作家名:まぁ秘密