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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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AREA6『分断戦』


戦闘ヘリの大群に向かって行ったのび太とジャイアンとスネ夫と玲は、現在は物陰に隠れていた。
「なあ、玲さん。何か策はあるのか?」
ジャイアンが玲にそう尋ねると、玲は応える。
「勿論あるわ。私が『アンカーワイヤー』を戦闘ヘリの着陸脚に引っ掛けて、私が戦闘ヘリに張り付く。そうすれば、相手の注意が私に向くから、その間にのび太君達が戦闘ヘリを撃墜してくれればいい」
玲がそう言うと、スネ夫が言う。
「でも、そうなると玲さんが危なくなるんじゃないの?」
スネ夫のその言葉を聴いた玲は応える。
「大丈夫よ。攻撃されたら、なんとか避けるわ。それにこういった事態は珍しくないし、経験もあるしね」
玲がそう言うと、のび太が言う。
「やっぱり傭兵は頼もしいですね。・・・・でもあんまり無茶しないでくださいよ。危ない時は援護しますけれど・・・」
のび太のその言葉を聴いた玲は言う。
「御忠告どうもね。のび太君。貴方の事は、巌から大体聴いているわ。なんでも、車より速く走る虎を討ち負かしたらしいじゃない。頼りにしてるわよ」
玲がそう言うと、玲は戦闘ヘリに向かって『アンカーワイヤー』を打ち込んだ。すると、『アンカーワイヤー』は戦闘ヘリの着陸脚に見事に引っ掛かった。
「・・・・よし、じゃあ僕達も動こう!」
とのび太が言うと、のび太は『ジャイロジェット』を構えた。同時に、ジャイアンも鉄筋を構え、スネ夫は野球ボール程度の大きさの瓦礫を大量に抱えた。
すると、ジャイアンは鉄筋を野球のバットの様に持つと、スネ夫に呼び掛けた。
「よっしゃ!スネ夫投げろ!!」
ジャイアンのその言葉を聴いたスネ夫は瓦礫をジャイアンに投げた。そして、ジャイアンは、自分に投げられた瓦礫を鉄筋を使い、バッティングの要領で打った。打たれた瓦礫は、真っ直ぐ戦闘ヘリに向かい、後部回転翼のローターに直撃し、ローターは破壊された。
「よっしゃあ!スネ夫、どんどん投げろ!!」
ジャイアンがスネ夫にそう言うと、スネ夫は、
「オーケー」
と、返事をし、ジャイアンのバッティングに合わせて瓦礫を投げた。ジャイアンの打った瓦礫は、一つも外す事なく、戦闘ヘリに直撃した。のび太もそれに合わせて、『ジャイロジェット』を撃つ。
一方、戦闘ヘリに張り付いている玲の方も、『US EX-41』を射撃し、戦闘ヘリを迎撃していった。













やがて、無数にいるかと思われた『AH-1コブラ』も、段々と、数を減らしていった。最早残りは、凡(およ)そ3機程しか残っていなかった。


その頃、巌達の方では、・・・・・

「巌さん、待機って暇だね」
暇を持て余した真理奈が巌にそう言った。すると、巌は言う。
「無駄話しないで周りを警戒しろ。何時(いつ)何が来るか解らないからな」
巌は、『ブローニングHP』の確認と整備を行いながらそう言った。
「それは、そうですけど・・・。やはり何も動かないって言うのは・・・」
聖奈がそう言うと、巌が言う。
「待機も立派な任務の内だぞ。作戦を無事成功させる為には、こういった役割も必要だ」
と、巌が言った。





やがて、巌は銃火器の整備が終わり、ホルスターに銃を収納した。右の腿のホルスターには、『S&W M945』を収納し、左腿のホルスターには、『ハードボーラー』を収納し、左肩のホルスターには、『FNファイブセブン』を収納した。そして、右手に『ブローニングHP』を装備して、戦闘に備えた。
















そうして暫くすると、何かの声が響いた。
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
響いてきた声は、何かのB.C.W.の奇声の様だった。
「何、今の声!?」
と、聖奈が、先程の奇声に驚いた。すると、巌は冷静な口調で言う。
「どうやらそろそろお出ましの様だな。取り敢えずお前等は下がってろ。俺が確認してくる」
巌はそう言いながら、声がした方向に向かって行こうとした、しかし、声がした方向から何かが、巌に向かってきた。
「ちっ!」
巌は小さくそう言うと、左方向に回転して避けた。そして巌は、素早く体勢を立て直し、向かってきた何かを確認した。"向かってきた何か"は、全身が全体的に黒色をしており、皮を引ん剥いた様なゴリラの容姿をしていた。その情報から、そのB.C.W.は、『フローズヴィニルト』だと解るのに時間は掛からなかった。
「どういう訳か知らないが、此処に潜伏していたB.C.W.か!」
と、言いながら巌は、手に持っていた『ブローニングHP』をフローズヴィニルト目掛けて撃った。
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
『9mmパラベラム弾』を喰らった『フローズヴィニルト』は、叫び声を挙げた。そして、再び巌に向かってきた。巌はそれを小さい動きで回避し、反撃をしようとした。しかし、
「危ない!」
と、真理奈が叫び、その直後に、向こう側から黒い影が2つ、巌に向かってきた。それを見た巌はすかさず、横に飛び込み前転をして回避した。向かってきた黒い影の正体は、『フローズヴィニルト』だった。
「ちっ、3体か。真理奈!聖奈!援護を頼む!」
と、巌が叫ぶと、巌は、『ブローニングHP』を『S&W M945』に持ち替えた。そして、『フローズヴィニルト』の3体の内の1体に向けて二発程撃った。放たれた2発の『.45ACP弾』は見事に『フローズヴィニルト』の上体に命中した。すると、そのすぐ傍に居た二体の『フローズヴィニルト』は巌に殴り掛かってきた。巌はそれに素早く反応し、しゃがんで上体を屈めた。すると、フローズヴィニルトの攻撃は空を切った。巌はその隙をついて、右のフローズヴィニルトの顔面に右ストレートを放ち、吹っ飛ばした。続けて、バックパックから『S&W M500』を取り出し、左のフローズヴィニルトの頭部を撃ち抜いた。銃口から放たれた『.500S&W弾』はフローズヴィニルトの頭部を跡形もなく粉砕した。
「よし、まずは一体!」
すると、巌は、『S&W M500』をバックパックに仕舞い込み、再び『S&W M945』を構えた。その挙動の間に、先程、『.45ACP弾』を撃ち込んだ『フローズヴィニルト』が巌に向かってきた。すると巌は『S&W M945』を撃った。



しかし、フローズヴィニルトは跳び上がり、弾丸を回避した。そして、フローズヴィニルトは、巌の後ろに回り込み、すかさず、巌を殴り付けた。すると、巌は、伸ばされたフローズヴィニルトの腕を掴み、掴んだ儘、フローズヴィニルトの後ろに回り込んだ。そして、フローズヴィニルトの背中を蹴り飛ばした。
「GOAAAAAAAAAAAAAA!!」
思わぬ不意打ちを喰らったフローズヴィニルトは、叫び声を挙げて床に叩き付けられた。そして、巌はバックパックから、『ダネルMGL』を取り出すと、倒れているフローズヴィニルト目掛けて撃った。『ダネルMGL』から放たれた榴弾はフローズヴィニルトの上体に着弾し、炸裂した。それと共に、フローズヴィニルトの上体から上は消し飛んだ。
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」