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The world does not accept me.

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五歳のとき。
積み木に四角と三角しかないのが気にくわなくて、手身近にあったやすりで積み木を削っていたら信じられないようなものを見る目で必死に止められた。

八歳のとき。
先生が正直に言えというので「私はあの子が嘘ばかり言って偉そうなので嫌いです。あとすぐににらんでくるので嫌いです。○○ちゃんの見ていないところで『あいつきもい』と言っていたのを聞いて、私はあの子が気持ち悪く感じるようになってしまったので、近づいてほしくなくて正直にそう言いました。」と言ったら、さらに泣きわめくあの子に謝れと言われた。「言っていいことと悪いことがある。」と先生は言った。でも何が言っても「いいこと」で何が言っても「悪いこと」なのか教えてくれなかった。

十二歳のとき。
隣の席の子が「死にたい。」と言うので「じゃあ死ねば。」と言ったら泣かれた。先生に怒られた。
その数ヶ月後、やはり「死にたい。」と言うので「じゃあなんで死なないの。」ときいたら「死にたいけど死ねない。」と言った。意味が分からなかった。
次の週。教室の後ろの方で隣の席の子が数人の女子に囲まれて何かされていた。「死ねよ。」「ほら早く。」と言う女子の真ん中で、隣の子はカッターを手にしてふるえていた。そういえば、「死にたい」んだっけ、とこないだ言っていたのを思い出して、囲んでいる女子を押しのけて、その子のカッターをつかんだ。そしてその子の首をカッターで切りつけようとすると、その子は避けて、頬を少しかすっただけになった。ちょっと遅れて叫び声をあげ、おびえた目で私を見てきた。周囲の女子からも上がる悲鳴に、私は首をかしげた。皆が、望んだことなのに。

十五歳のとき。
最近親しげに話しかけてくる男の子に、「君って変って言われない?」ときかれて、昔あったことを話したら可笑しそうに笑われた。
「いやあ、君って予想以上に変人だ。自覚ないの?」
私からすれば、皆の方が変なんだけどな。



この世は嘘つきばかり
作品名:The world does not accept me. 作家名:こたつ