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私たち美少女は!

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4月のキャンプファイヤーのマナー 札束を燃やす人たち



 私たちは、ジェットヘリで軽井沢にあるキャンプ場に向かった。特急スケジュールであり、午後10時に帰り、寮に戻るのが午後11時半である。
「なんで私たち学院生1年生が軽井沢に行かないといけないの?」
私は、気が乗らなかった。

 午前9時、立川市にあるヘリポートがある非常時・緊急センターにバスで向かった。1クラス20名の女子が普段着で、ヘリポートに乗り込み、軽井沢のキャンプ場にジェットヘリで向かう。
「初めてジェットヘリに乗れるのね」
「静かに!ちゃんとシートベルトをして下さい。5人ずつに別れていますか」
「はい」
「急上昇、急加速しますから怪我しないように気をつけて下さい」
「はい」

 私は、初めてジェットヘリに乗るのでワクワクした。

 4月中頃、学院生の先輩たち、4年生と5年生が、軽井沢キャンプ場で合宿訓練を受けていた。一般の人たちもキャンプに参加している。


 いつものようにカレーライスを作り、キャンプに使う携帯式鍋で、ごはんを炊く。これもアイドルになるための訓練である。先輩たちは衣装を着て、キャンプ場にいる一般の人たちの前でダンスしながら歌を歌った。まだ世界の中心である日本、すなわち秋葉原のアイドルよりも、英国のUKBのほうがレベルが高い。


 夜7時、私たちは驚くものを見るとは思わなかった。

 いかにも大金もちそうな人たちが、札束をキャンプファイヤーの中に入れた。トラックの中には1万円札を入れたトランクがあり、それを一晩中燃やすのである。ベーシックインカム制度で一人につき、無条件で2億円もあり、物価統制されているので、西暦2000年から同じ物価である。

 全ての人が大金持ちである。当然、もっと大金持ちの人たちが、キャンプファイヤーで札束を燃やし続けた。

「何なんだ!もったいない。札束を燃やしていて」
何人かの人たちは、札束を奪い合った。大きなバックに1万円札を入れた。スポーツバックの中には、3億5千万円ほどのお金が入っている。ベーシックインカムの2億円と、バックの中の3億5千万円ものお金があるので、一生使えきれないほどのお金がある。

 ただし完全失業率0パーセントであり、就労が義務化しているので、仕事しないわけにいかない。

3億5千万円あれば、高級・自動走行電気自動車も買えるし、自分の家も買える。大工不足なので、ほとんどの人はプール付きのマンションに住むことになる。


 一歩間違えればハイパーインフレを起こすのではないかと懸念する。






   つづく
作品名:私たち美少女は! 作家名:ぽめ