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宇宙列車 私の夏休み

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宇宙港へのリニアモーターカー



 お昼ごはんを食べた、私たち21人は、副顧問の石川先生と一緒に宇宙港がある人工島に向かった。延々と太陽電池が海の上に浮いている。

 『まもなく宇宙港いきの列車がまいります。発車時刻は13時30分です』
日本語のアナウスが聞こえる。
カモノハシのような先頭車両のリニアモーターカーがホームに入ってきた。
「それでは、これから宇宙港に行きます。忘れ物は落とし物はないですね」
「はい」
みんなは返事をした。
「南先生、なぜモルジブから200キロ先に宇宙エレベーターがあるのですか?その理由は」
「良い質問しましたね。万が一、航空機が衝突すれば大惨事になります。特に偵察機などは何の警告なく破壊します。この宇宙エレベーターを建設に参加した100もの国の軍隊が駐屯しています。かつては建設業者たちが1000万人住んでいましたが現在では軍関係者しか住んでいません」
「ということは、巨大なゴーストタウンがあるのですか?」
「そうです。テロリストがボートで上陸をするかも知れません。その場合、即座に射殺されますので、絶対に立ち入り禁止区域に入らないで下さい。近年、廃墟探索ブームで立ち入り禁止区域に入って射殺された民間人もいました」


 私たちはリニアモーターカーに乗った。急に加速して、私は座席に押しつけられる感覚に陥った。時速500キロで達するとローカル線の古い電車のような振動を感じた。



作品名:宇宙列車 私の夏休み 作家名:ぽめ