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阿良々木暦
阿良々木暦
novelistID. 34822
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俺と妹の波乱な日常-5-

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「き、君は・・・」
俺は、驚愕した。目の前に立っているのが、礼奈に勝るとも劣らない、妖艶のごとき女の子が立っていたからだ。年齢も俺や礼奈と変わらないだろう。しかし、俺の目を引いたのが、金髪だった。俺が言葉に詰まって、礼奈を見ると、礼奈も言葉に詰まっていたようだった。
「「・・・・・・・・」」
俺たちが、言葉に詰まっていると、相手側が自己紹介をした。
「私は、熊谷里穂です。晶彦会長より悠一さん、礼奈さんの護衛をと言われました。あなた方と同じ15歳です。今後よろしくお願いします」
俺と礼奈は唖然とした。
「「あ、あ・・・・」」
俺たちと同い年に見える、目の前にいる女の子が、護衛をすると言っている。俺は、状況を整理しようと頭を働かせた。しかし―――。俺は、状況を整理するために、質問をしようとした。
「熊谷さん―――」
すると、彼女が言った。
「里穂で結構です。明日からあなた達の学校、さいたま市立桜中へ編入します。悠一さんあなたの、妹として。なので、私を、熊谷とお呼びになるのは、不自然では。なので、私も、言葉遣いを変更いたします。さらに、私の名字は、今日から、熊谷ではなく、あなた方と同じ小林になります。よろしく、悠一」
「な、なるほど、明日から桜中へ編入か・・・・って、はぁ!!!!!!」
彼女、里穂が口にした言葉は、俺の平常心を打ち砕くには、十分だった。俺は、礼奈を見た。すると、礼奈がなにかつぶやいていた
「―――えっ、私のお兄ちゃんに妹がえっ。えっ」
俺には、聞き取れなかったので、聞き返したが礼奈は
「な、なんでもないよ、お兄ちゃん」
と、俺から見ても作り笑いを浮かべているような顔で言った。もしかしたら、具合でも悪いのか。だとしたら大変だな。
「礼奈、もしかして、具合でも悪いのか」
と俺は聞いた。しかし礼奈は、なぜか今までにない、少し怒った顔で
「な、なんでもないって言ってるでしょ!――お兄ちゃんのバカ」
と言った。最後の方が聞き取れなかったが、聞きなおすと怒られそうだな・・・これ以上は追求しないでおこうかな。まぁ、それしても、俺の妹って無理があるんじゃないかな。俺は、そのことを俺の妹となった、里穂に聞いた。
「俺の妹って、無理があるんじゃないか。礼奈もいることだし・・・」
すると、里穂が言った。
「そのことは、心配いらない。会長は、桜中の校長と仲が良く、理由を説明したら了承したそうだぞ、悠一」
「か、顔が広いなあの人は・・・・ってか、悠一かよ、あってすぐ呼び捨てかよ・・・」
俺がそう言ったら、里穂は当然のような口ぶりで言った。
「私は、悠一の妹だ。悠一と呼ぶのは、駄目か?」
里穂が続けていった。
「なぁ、悠一。そろそろ家に帰らないか?私は、悠一の家に行きたいのだが。」
「家ねぇ、そろそろ帰るか礼奈」
俺は礼奈に聞いた。
「そうだね。一緒に帰ろうよ、お兄ちゃん」
そう言って、礼奈は俺に接近してきた。それに負けずと、里穂も接近してきた。はぁ、なんなんだこいつらは・・・


俺は、片桐先生からの了承を得て、家路についた。帰り道に、礼奈と里穂が、ベッタリくっ付きまわりの人にすごい目で見られた。だが、あえて思い出さない。自我を保つために!久しぶりの家についた、俺は礼奈と一緒に
「「ただいま」」
と言った。すると里穂が言った。
「さて、先ほどのようなキャラで明日から、学校に行こうと思うのだが・・・」
と、俺に目線を向けてきた。い、いや俺の聞かれても。キャラのことについてはねぇ。ま、妥当な案として、俺からは、こう進言させていただこう。
「俺も、今こうして喋っているキャラの方がやりやすいな」
俺がそう言ったら、里穂は少しがっかりしたような顔で言った。
「まぁ、では。私は通常のキャラで行かせてもらう」
い、いや。自分の普段の姿をキャラとか言うなや。俺がそんなことを思っていると、礼奈が言った。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「なんだ」
「お腹、減ったな・・・」
そういえば、俺も腹が減ったな。時計を見ると6:00を指していた。もうこんな時間か。さて、どうするか・・・。俺は、礼奈と里穂に意見を求めた。すると、意外なことに里穂がこう言った。
「私が作ろう。私の母親は、ロシア人で、いつも食べさせてくれたものだ」
はぁ、あいつの髪が金髪なのはそのせいか。俺は一人で納得する。里穂はさらに続けた。
「悠一、よければ、キッチンを貸してはくれないか。うまいものを食わせてやるぞ」
自信満々な里穂を尻目に、俺は一抹の不安を覚えた。が、しかし作ってくれるというのだからお言葉に甘えさせてもらおう。
「あぁ、いいぞ。楽しみにしているぞ」
俺がそう言うと、礼奈もこう言った。
「うん、私も楽しみだな」
それも聞いた里穂が誇らしげに言った。
「二人とも楽しみにしていろ。あまりの旨さに、気絶してしまうぞ」
そういうと、里穂は、キッチンへ行った。俺は礼奈に向って言った。
「さってと、夕食は里穂に任せて、俺たちは、リビングでのんびりしてようぜ」
「うん、そうしようか」
俺たちは、二人でリビングヘ向った。


キッチンで、里穂が何かを調理している音を聞きながら、俺は、IPhoneで、ニュースを見ていた。ちなみに、礼奈は、ラノベを読んでいた。ちなみに、礼奈が読んでいるラノベの題名は、俺の妹がこんなに・・・長いので割愛だ。―――やはり、俺の刺された事件は小さいからか、書かれていなかった。そういえば、学校には、俺はどういう風に言われてるのか、不思議に思った。後で、佐藤や今野にでも、心配を掛けた小鳥遊がいいな。そんなこと考えながらもそれから俺はしばらくニュースを見ていると、里穂がやってきた。エプロン姿だ。しかも、俺のかよ。里穂は、俺に声をかけてきた。
「悠一、ちょっと材料が無かったから、買いに行ってくる」
何を買いに行くのか、少し気になり聞いてみた。
「何を買いに行くんだ」
すると、里穂の口から放たれた言葉は想像を絶するものだった。
「私の口から言うのは少々気が引けるが・・・鯨の局部だ。玉ではない竿の部分だ。」
と少し顔を赤らめながら言った里穂。さらに続ける。
「分かりやすく言えばおちんちんだ」
「「お、おちんちん!」」
俺と、礼奈がはもった。そのはもりは、金メダル級のものだった。しかし、はもった内容がこんなのでは、金メダルというのは不適切だ。あまりの驚愕で俺は、持っていたIPhoneを礼奈はラノベを落としてしまった。俺はつい声を大にして言ってしまった
「女子中学生が、人前でおちんちんなんていうものではない!!」
言ってしまった!。女子中学生の前で、なんて不適切な言葉を言ってしまったんだろう!俺は後悔した。礼奈の顔からは僅かな軽蔑の色さえ見て取れる。里穂は何事もなかったかのように言った。
「日本でも、玉の方は食べられているんだろう」
「ぶぅ!!」
俺は吹き出した。ま、また問題発言を!
「まぁ、マイナーだが食べられているよな、日本でも・・・」
そういった俺を、礼奈が頬を少し赤くしながら見ていた。やがて、目線は下半身の部分へ・・・
「っておい、礼奈少し勘違いしてないか・・・」
俺が言ったところで礼奈がゆでたタコのように、顔を真っ赤にした。やがて弁明し始めた。