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戦士たちの歴史

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この星(地球)に似た別の星。
そこでは、1つの大陸を皇国が治めていた。この皇国を中心に皆、平和に暮らしていました。皆、皇帝を尊敬していた。何故なら皇国に住む人々を家族の様に見守っていたからである。
そんなある日、外からの侵略者(宇宙人)が兵器を持って進行を開始する。皇国は抵抗するがあっさりと制圧され大人達は何処かへ連れて行かれた。
かろうじて、残った大人達は子供達を連れて平原にある要塞「グラード」を本拠地とする。大人達は、攻めるが戦力に差があり皆捕まってしまう。
残るのは子供達だけ。
勝つのは無謀過ぎる……そんな空気が流れる中諦めない人がいた。
「私達でお父様や皆の故郷の皇国を取り戻すのよ」
そう訴える女の子がいた。彼女の名は『芹崎レイナ』(せりざき レイナ)皇国王家の娘だ。だが、誰もこの訴えを聞く者はいなかった。
皆、(無茶だ…勝てないよ)と呟くばかりだ。
「……俺は姫様の意見に賛成だ。俺達がやらないと皇国や大陸全土が奴等の手に落ちてるからな」
彼の名は『狩谷黒牙』(かりや こくが)皇国王家の騎士の子供だ。
(黒牙がやるなら、私・僕達もやらないとな)
少しずつ周りからヤル気の声が出てくる。
「皆、ありがとう!!頑張りましょう。あと、狩谷!姫様じゃなくてレイナでいいわ」
こうして子供達だけの皇国及び大陸全土の解放戦線が始まった。
戦闘員グループ
強襲・朱の部隊 略称 朱
狙撃・蒼の部隊 略称 蒼
回復・白の部隊 略称 白
偵察・黒の部隊 略称 黒
非戦闘員グループ
補給・紫の部隊 略称 紫
予備・水色の部隊 略称 水色
研究開発班・壱〇参組
医療班・弐〇八組
こんな感じで決まった。
「黒牙…」
呼び止められたので、振り向くと、研究開発班のユキマがいた。
「どうした?ユキマ」
「無線機を渡しておいて。全部隊に。これで、通信出来るから」
「ありがとう、ユキマ」
「気にしないで…じゃあね」
そう言って去って行った。一気に渡されたが、量がどう考えても一人じゃ持てないだろ。仕方なく部隊長を呼んで、各隊に支給してもらった。
「相変わらず、仲がいいわねぇ~ユキマと」
レイナと同じ蒼のカナが来た。
「通信機、渡しておく」
「「どーも」」
カナが聞いてきた。
「付き合ってんの?」
「出撃準備に行くぞ」
「うわ、逃げた~」
無視して、移動する。
その時、通信が入る。
「敵が接近してきています。町『フーア』に集まっています。」
まずは、『フーア』を奪還しないといけないな。
「朱と蒼は直ちに出撃してください。まだ敵勢力は少ないようなのでいまがチャンスです。」
レイナは朱、俺は蒼なので出撃した。


―――町『フーア』――
「派手にやってるな」
侵略者と激しい戦闘になっていた。
「はぁぁぁぁ!!」
レイナが侵略者を斬りながら前に進む。
「後に続くぞー!」
それに他の奴等も続く。
俺達、蒼は朱の援護だ。
「黒牙!援護」
「了解。アイスアロー!!」俺は、魔法弓で敵を射抜く。前線は何とか維持しながら前進していく。
「う゛ぁぁぁぁ!!」
叫びながら侵略者が突撃してくるが、
「侵略者を朱に近付かせるな」
俺は、片手を挙げる。これは、一斉掃射の合図だ。
「合図よ!!敵を殲滅するわ」
カナを中心に魔法弾の入った銃を撃つ。
朱は、敵の指揮官を捜しながら、敵を倒していく。
蒼は、敵の進行を抑える。しばらくして、『フーア』奪還の報せが入る。
どうやらレイナが指揮官を倒したらしい。
レイナを含む朱と蒼のほとんどが『グラード』に一旦引き返し、朱の数人と蒼の黒牙とカナ含む数人とさっき来た黒が『フーア』に残った。
「黒牙さん、見張り交代です。」
「あぁ…了解っと」
「皆、歓んでいますよ。自分達で奪還出来たみたいですから」
「そりゃそうだろ」
見張りを代わり下に降りると皆、奪還出来たのを歓んでいた。
「黒牙~ユキマに生きてる報告しなくていいの~?」カナが笑いながら、聞いてくる。
「しなくても、誰か言ってるだろ?それと俺とユキマは付き合ってない」
俺は睨みつける様にして言う。
「そうだけどね~やっぱりしてあげないと寂しいかもよ~」
こいつ、一発殴るか…そう思っていた時に通信が入る「皆さま、お疲れ様です。次に攻めるのはまだ未定なので少しの間、町の見張りをお願いいたします。」
まぁ…そうだよな…いつ襲ってくるか分からないしなしばらく町に居座るか。
「あ~まだ聞こえてる?」レイナが通信に入ってきた「この組織名前ないから今、命名しま~す」
適当だな。
「名前は…アギトに決定します♪」
町『フーア』奪還作戦は皇国王家の娘レイナ率いる『アギト』の手により成功した。
作品名:戦士たちの歴史 作家名:ざぶ