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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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ファンタジー短編作例

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 「そして山の斜面には白い衣と黒い鎧が打ち捨てられておりました」
 「それぞれの体は」
 「まだ見つかっていないようで、報せはない状況でございます。あとは特段言うべきではないと思いますが通る道の悪党のスで、かつては賑わっていたろうと思われる村が白骨化死体だらけだったとのことで」
 「そうか。しかしそれならば悪党なのだから問題なかろう?」
 「それが、鎖や牢の中の、おそらく人攫いに捕らえられた若い女どもまで死んでおり、皆切れた服をまとっておりました。一人を除いて」
 「『除いて』だと?どういうことだ」
 「一人の死体のみ、下着の一つしかつけいていない女がいたわけでして」
 「…ふむ。不可思議よのう」

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 「おいマスター、どうしたんだぼーっとしてよ。酒をくれよ」
 「…ああ、悪いな。少し待っててくれ」
 主人は急いで酒を振舞った。

 あれから、白の魔女も黒の剣士も、子供の本に伝説のように載るほどになり、今は別の剣士が英雄として名を馳せる。