小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第8話(後半))

INDEX|8ページ/11ページ|

次のページ前のページ
 

第8話 共通ルート



■証突の間 証の間<シーンNo.8-10>

 奥へと進むリディアたち。
 すると、遺跡のようなフロアへと辿りつく。
 そのフロアにある台座の上にバッジのようなものがキラキラと輝いている。

 レイナ「あ、あれは・・・・・・」
フェレル「もしかすると、司令が言っていた・・・・・・」
リディア「ジャスティスの証ってわけね!いやっほぉ~!!」

 リディアは合格したと確信し、走りだす。

フェレル「待てよ、リディア。ワナの可能性も否定できないぞ!」
リディア「大丈夫だって!」

 しかし、フェレルの言う通り、リディアの目の前に突如、ボウガンの矢が4~5本、地面に突き刺さる!

リディア「わぁ!!」

 とっさに足を止めるリディア。

フェレル「リディア!!」

 フェレル、レイナは急いでリディアの下へ。

フェレル「ほら、言わんこっちゃない!大丈夫か!?」
リディア「うん、平気。もう~、いったい何処からきたのよ~!」

 地面にささっている矢を引っこ抜き、それを見つめるリディア。
 すると、

????(ミシェル)「ホーホッホッホッホ!不注意にも程がありますわよ!」

 突如、高飛車な女性の声が全体に響き渡る。

????(キーン)「全くですね。これじゃあ、ジャスティスでやっていけるか、少々心配ですね・・・・・・」

 続けて、落ちついて紳士的な態度をとっているかのような男性の声が響く。
 リディア、バカにされたことでカチンとなる。

リディア「だ、誰よ、このあたしをバカにしてるのは!?隠れてないで出てきなさいよ!!なぎ倒してやるわ!!」

 女、男に話しかける。

女(ミシェル)「威勢だけはよろしいみたいですわね」
男(キーン)「・・・・・・ですね。だが、その姿勢と実力が相応なものなのか、いささか疑問に感じますが・・・・・・」
リディア「ムッキーッ!!どこにいるのよ!とっとと、出てきなさいよ!」

 地面に勢いよく右足を叩きつけるリディア。

 レイナ「り、リディア・・・・・・」
フェレル「はぁ・・・・・・」

 リディアの態度に呆れてものも言えないフェレルとレイナ。

   女「ちょっと、茶化しすぎましたかね?」
   男「う~ん・・・・・・まあ、これくらいはいいんじゃないですか?見た感じ、やんちゃそうに見えますし・・・・・・」
リディア「は・や・く!」
   男「おっと!早くでないとマズイみたいですね・・・・・・」
   女「全く、沸点の低い方ですわね・・・・・・」

 すると、どこからか足音が聞こえる。

フェレル「足音がする。どこにいるんだ?」

 周りを見渡す三人。

 レイナ「あっ!柱の上に人が!」

 レイナ、柱の上にいる人物に指をさす。

リディア「え!?」

 すぐに柱の上を見つめるリディアとフェレル。
 すると、右の柱の上には、右手にボウガンを持った、緑の髪で動きやすい格好をしている小柄な女が。左の柱の上には、全身を青紫色のコートのようなもので隠し、右手のみで重そうな大剣を握っている、美形な顔立ちをした男が現れる。
 二人はそこからジャンプし、見事な着地を決めて、リディアたちに立ちはだかる。

リディア「あんたたちね!あたしをバカにしたのは!!名を名乗りなさいよ!」

 バカにされてカッとなっているリディア。
 それをフェレルがフォローするように、

フェレル「落ち着けリディア・・・・・・おそらくこの人たちは・・・・・・」

 女、「意外だ」と、思いながら、フェレルを見つめる。

   女「おや?そこの彼は、察しがよろしいですわね。その通りですわ。わたくしたちは・・・・・・ジャスティスの団員ですわ!」
 レイナ「(驚きながら)だ、団員さん!?」

 本物の団員だと言うことに驚き、半歩後ずさりするレイナ。

   女「わたくしの名はミシェル・メリクリウス!これが証拠ですわ!!」

 バン!と三人に団員の証であろう、紋章を見せるミシェル・メリクリウス。

フェレル(メリクリウス・・・・・・?)
 レイナ「そ、それは、ジャスティスの紋章!じゃ、じゃあ、あなたも!?」

 男を見つめる3人。

   男「ええ。キーン・シュッツと申します。以後、お見知りおきを・・・・・・」

 右手で大剣を持ちながら、一礼をするキーン・シュッツ。

リディア「・・・・・・な、なんでこんなところに団員がいるわけ!?」

 キーン、穏やかな表情で、

 キーン「それはですね・・・・・・我々が最後の障害として、あなた方の実力を見極めるためですよ。リディア・リーベさん」
リディア「!・・・・・・ど、どうしてあたしの名を!?」
 キーン「司令から聞いたんですよ・・・・・・最終試験を受ける者の顔と名くらい、把握して当然でしょう?」
リディア「う・・・・・・」

 キーンの穏やかな表情が、逆に怖くなったリディア。

ミシェル「最終試験で団員と候補者の戦いは、毎回恒例となっていますのよ」
 レイナ「ええーっ!」
フェレル「俺たちの覚悟を試すってわけか・・・・・・」
リディア「強敵ね・・・・・・」

 ミシェル、三人にボウガンを向ける。

ミシェル「さあ!はやく武器を構えなさい!それとも、おじけついたのですか?」
リディア「おじけつくだって?な~にを言っているのかしら?」
 キーン「ほう?」

 武器を構えるリディア。

リディア「ここまで来て、逃げてたまるかってんだ!」
フェレル「ああ!3人で入団するって決めたんだ!」

 武器を構えるフェレル。

 レイナ「・・・・・・こんな中途半端なところで立ち止まったままでは、いられないんです!」

 武器を構えるレイナ。

リディア「そうよ!そして、ここまであたしたちを導いてくれた人のためにも・・・・・・あんたたちには負けられないんだから!」

 棒をミシェルとキーンに向けるリディア。

ミシェル「ふふふ。だったら、その態度にふさわしい実力か、このボウガンではっきりさせてあげますわ!」

 キーン、勢いよく大剣を振って、両手で構える態勢に入りながら、

キーン「それでは、行きますよ!全力で来い!」

 ミシェルとキーンの目つきが鋭くなる。

リディア「フェイ、レイナ!あたしたちの実力、見せつけるわよ!」
 レイナ「はい!」
フェレル「ああ!油断するなよ!」

 リディアたちは勢いよく、ミシェルとキーンに突撃する!
※イベント終了。戦闘画面になり、ミシェル・メリクリウス、キーン・シュッツと戦闘開始!(第一章、最後の敵)(逃走不可)

<戦闘終了後>

 ボウガンと大剣がミシェルとキーンの背後へ吹き飛ぶ。
 ミシェルとキーン、そしてリディアたちは互いに向かいあったまま、「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」と、息が漏れる。
 フロアに静けさが漂う。それをキーンが破る。
 キーン「ふぅ・・・・・・本気でやったつもりだったんですがねぇ・・・・・・しょうがないですね」

 ミシェルを見つめるキーン。

ミシェル「くやしいけど、認めざるを得ない、ですわね・・・・・・あなた方の勝ちですわ」

 潔く負けを認める二人に、リディアは驚きながら、