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笑ミステリー 『女王様からのミッション』

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 マキコ・マネージャーはこんな高見沢に呆れたのか、それともカワイイと思ったのか、それは不明だが、また「オホホホホ」と笑う。そして今度はヤケに明るく。
「私は役職柄、御一緒できませんわ。だけど、そうですね、高見沢様のご要望を聞き入れまして……、ララちゃんにお願いしましょう」

「えっ、ララちゃんて?」
「それはそれは、カワイコちゃんなのよ」
 高見沢はこれを聞いて、いきなりのスカイロケット。もう天にも昇る気持ち。
「ララちゃんが、一緒にお風呂に入ってくれはるの。うっはー、うはうは、うっはー!」
「そうよ、ララちゃんに高見沢様の汚れた魂をコピーさせてもらいましょ。それだったら文句ないでしょ?」

「もちんちんだよ」
 高見沢にはもはやなんの異存もない。
「で、ララちゃんて、どんなお嬢さん? んて言うか、どんなバディ?」
 高見沢のスケベ心に火が点いたのか、興味津々だ。
「それはそれは、お肌はモチモチ、お肉はポチャポチャ、色気はエグエグ……、お好みでしょ?」
「まったくのマイタイプで〜す、ホッホー! トンガラシの湯で、なにもかもがギンギンにイキリ立つぞ!」
 高見沢はもう舞い上がってしまっている。しかし、マキコ・マネージャーは実に冷静。どこまでも穏やかに、高見沢に理解不能なことを告げるのだ。

「ララちゃんてね、最近開発が完了した子なのよ」
 高見沢にとって、それは唐人の寝言。首を傾げて、「それって、どういう意味なの?」と確認した。
「ララちゃんは、ヒューマノイドなの」
 そんなさらりとした答が返ってきて、高見沢はしばらく絶句。そしていきなり天から地べたに墜落させられ、文句一発。

「馬鹿にすんなよ! ヒューマノイドって、簡単に言えば……、ロボットじゃん」
「高見沢さん、それってロボハラよ、ロボットを差別しては駄目です。反省して、陳謝しなさい!」
 マキコ・マネージャーが今度はえらく恐い。それでも高見沢は「うーん、なんでロボットなんだよ。もう帰ろうかなあ」といつまでも愚図っている。それを見たマキコ・マネージャー、小さなボトルを高見沢に手渡し、指示をしてくる。

「さっ、これ飲んでちょうだい」
「えっ、これって、発情まむしドリンク?」
 高見沢は思わずこう切り返してしまった。