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信長、蘇生せよ、この悲観の中に

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「それで、その肝心な地下道はどこにあるのかわかってるの?」

奈美の興味に歯止めが掛からない。
高見沢は、なにを今さらそんな事を聞くのかという風な顔をしている。

「当然調査済みさ、本能寺からの地下道は二本あったんだよ、その一つは西方向へ、それは八町(九百メートル)先の息子・信忠二十六歳のいた二条御所へと延びていたんだよ、そしてもう一つが、まだ発見されていないのだけど、東の南蛮寺方向への地下道だよ、だけど世間の推測は、現実に二条御所で地下蔵が発見されているものだから、二条御所への西向きの地下道なんだよなあ」

奈美はパートナーとして、こんな夢物語のような状況にあっても、締(し)めるところはきっちりと締めておきたい。
そう思ったのか、「地下道は二本あったとして、資金にも限りがあるし、高見沢さん、どちらか一つを掘るんでしょ、それで、どっちのつもりなの?」と、しっかりと確認して来る。

「奈美ちゃん、ここは賭けなんだけど、俺は朝駆けがあった時、信長は敵を欺き、息子への道を選ばず東へと、つまり南蛮寺方向へと逃げたと信じてる、だから俺は常識を破って、南蛮寺目掛けて掘って行くよ、いいか、お金は奈美ちゃん、発掘の肉体労働は俺、これがとりあえずの二人の役割分担だね」

目論みが随分と上擦った話しだ。
しかし、奈美ももう覚悟を決めている。