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げつ@ついったー
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novelistID. 2846
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俺らの真面目な青春です。

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偽善幸福


(1年生・3月)

お前さぁ、何でアイツなの?
一年前、尊はそうして恭一の想いを知った。その時はちょうど、刹司が当時新しくできた彼女とイチャついていた時期で(だいたい一年の3分の一くらいはそうなのだけど)、尊はその甘美な誘惑に負けてしまいそうになった。無条件に愛されることへの、憧れ。昔からどうしても女子という生き物に恐怖感を覚える自分が、どうしても手に入れられないもの。
彼の家で、狙いすまされた変化球は巧みに尊を絡め取った。答えられなかった尊は、恭一のするがままにキスをした。さっきまで吸っていたマイセンの匂いがした。それで、目が覚めた。
「……いやだ」
恭一の横っ面を叩いて、彼の家を飛び出した。
彼も、刹司も、親友なのだ。
ふたりが、ふたりがほしいのだ。望むかたちは違うけれど、どちらかを失うことなく、どちらもが自分の隣にいてほしかったのだ、その為には親友というポジションが一番都合いいものなのだ・と。
最悪の感情に気付いて、浅ましさに泣いた。その日から、恭一のことをふざけたあだ名で呼ぶようになった。死にたくなった。
それなのに、やめたはずの煙草の残り香に、未だにあのキスを思い出している。

(あの日、幸せになるための嘘を吐いた)