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げつ@ついったー
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novelistID. 2846
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俺らの真面目な青春です。

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殉死


(1年生・9月)

「っあー……」
フラれたわー。だらしなく教室棟と特別教室棟を繋ぐ三階の渡り廊下(ここだけなぜか屋根がないのでいわばここがこの学校の屋上である)の人工芝に寝そべりながら刹司は低い声で呟いた。尊はそれを、笑いながら見ている。「告白どっちからだった?」「あっち」「うわ、かっこ悪ぃ」笑い飛ばせば、てっきり返ってくるだろうと思っていた怒声も聞こえず、見下ろせば刹司の眼はただただ青空を見るだけで。
「俺、そんなダメかなー……」
尊は自分を恨んだ。その台詞を言わせてしまったことでに対してではない、その台詞を癒してやれない、自分に。自分は、彼に、何も言ってやれない。今に始まったことではない、大体刹司の恋愛は始まりも終わりも向こうからなのだから。いつも同じように彼女には同じ文句を返される。「軽いよ、刹司は」でも、それでも。
(おれが、おんなのこだったらなあ、)
どうしようもなく、歯痒く思うのだ。

(せめてもと散った恋を悼む)