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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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青田は喜びもつかの間で絶望した。妻の由美には出来るだけ長く知らせないでいたかった。自分がこれだけ落胆しているのであるから、産後の由美のショックはどれほど大きいか計り知れない。
青田は肉の塊であって欲しいと思いつづけた。
産婦人科医がレントゲンで確認したが、骨があり指であった。
「先生すぐに手術してください」
「すぐは無理です、1年待って下さい」
「妻には知って欲しくないのです」
「これほどのことは心配いりませんよ」
「妻が心配なんです」
「私がきちんと説明いたしますから安心して下さい」
「先生が手術して下さらないのなら、他の先生にお願いします」
「赤ちゃんが1番大事ですよ」
「妻は動転しておかしくならないでしょうか」
「大丈夫、私が責任持って説明します」
青田は医師の言葉にうなずいた。
作品名: 作家名:吉葉ひろし