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藤枝 真緒
藤枝 真緒
novelistID. 32347
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ちょっと弟が好きなだけ!~力也~

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学校のダルイ授業を乗り切って、
友人と他愛無い話をしながら帰る。

「このままお家に遊びに行ってもいい?」
って、ダメダメ!全然ダメ!!
だって家には思春期真っ盛りの弟、力也(りきや)がいるんだから…

でも、ここで変な断り方したら
今後の付き合いに影響がありそうな、なさそうな…
言葉は慎重に選ばないとね;

「今日は
「いいよ~俺、全然構わないし☆」

「え?」
「ん?どうしたの?姉ちゃんの友達でしょ?
 ねぇねぇ、俺と携番交換しない?w」
「おおおまえ!なんでいるしっ!?」

私達の背後からした声の主は力也だった。
鳩が豆鉄砲くらったような顔になった友人…
だから力也に会わせるのイヤだったのに;;

「ごっめ~ん!このナンパ野郎は
 私が責任を持って成敗しとくから☆
 また明日ね~!!」ノシ
「へ…あ、うん。」ノシ

その場にい続けるのはツライので
力也の左腕を思い切りひっぱりながら退場した。

「いだだだ…痛いよ、姉ちゃん;」

私は力也の腕を離すと思い切り睨みつけてやった。

「友達といる時は話しかけるなって言ったでしょ!」
「い~じゃん一緒に帰るくらい、
 どうせ目的地一緒なんだし。」
「家にいる時は大人しいくせに
 なんで外に出ると軟派になるのよ!?」
「あ~…その方が面白いじゃん?」
「あ~…そーでもないじゃん?」
「えっ!?そうなの?」
「そうなのっ!!
 大体、携番交換してどーすんのよ?
 ホントにお付き合いでも始めるの?」
「なんもしないよ?」

「は?」
「なんもしないよ~社交辞令だもんw」
「………」

私、ホント、こいつわからない;
なんなのよ!なんなのよ!なんなのよ~!
ホント、意味わかんない!

「姉ちゃん、危ないから
 考え事しながら車道側歩かないでよ~。
 はいはい、内側きてね~。さぁ!帰るよ~☆」

力也は位置を変え、私の手を捕って歩き出した。

「俺はさ~女の子なんて興味ないの。
 大事な人は手の届くとこにいますからb」

「それってどういう意味よ?
 あんた、いつのまに彼女作ったの?」

「さぁ~ねぇ~w」