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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・四】くり・栗・みっくす

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「絶対アカンと思う」
中島が言う
「絶対そうだよな!! 夏場とか絶対アカンよな!!」
坂田が中島に賛同する口調で言った
「いや夏場どうこうより基本的にアカンとおもいますよ俺は…ねぇ?」
京助が3馬鹿に同意を求めた
「そうだよねぇ…外にいてしかもモロに風とか受けてるしねソレを食わせるってのも…」
南が目を向ける先にあったのは黒板に書かれたご存知愛と勇気の顔を人に食わせる正義のヒーローアンパンマンの絵
「絶対硬いよな」
坂田が言うと一同が頷いた
「顔やってソレ食ったやつが食中毒とかありそうだよな…現実にいたら」
京助が言う
「ってか現実にいたらかなり怖ぇえと思いますよん; 頭取れるんだよ? 頭;」
南が言う
「…アンパンマン実写とかになったらスプラッタホラー映画のなにものでもないよな…アレはアニメだからなぁ…顔食うんだし顔」
京助が口の端をあげて言った
「考えてみろ…アンパンマンの身長が180㎝で8頭身だとして」
坂田が言うと京助、中島と南がしばし黙った後
「怖ッ!!;」
揃って言った
「そしてソレで【さぁ! 僕の顔をお食べよ】だぞ?」
さらに坂田が言う
「ギャー!!; 想像したら鳥肌立っちゃったよ俺;」
南が腕をさすりながら言う
「でもサァ…そう考えると天丼マンとかって…中身食わせてるよな…人で言う脳みそ?」
京助が言った
「…もう俺アンパンマンが幼児向け番組だってこと忘れそう;」
中島が苦笑いで言うと黒板の上についている古いスピーカーからザザ…ッとノイズが聞こえ

キーンコーンカーンコーン…

とチャイムが鳴った
「お…もうそんな時間なんだ…」
中島が見た時計が指し示していた時刻は午後五時十五分
「外まっくらけ」
南が窓の外を見て言う
「いやいや…熱く討論していると時が経つのを忘れますな」
坂田が立ち上がり黒板に書いてあったアンパンマンを消し始めた
「小腹もすいてきたし…切り上げるか」
京助がギーっと音をさせながら椅子を引いた
「んだねー…そうだ!!」
京助に同意した後南が声を上げた