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実験

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実験



 日記を普通に書いて、そのまま公開すれば私小説ということになるのだろうか。そうではないような気もするが、そうだと云う人もいるだろう。それは違うよ。それはエッセイだよ。そう主張するひともいそうな気がする。ただし、絶対にいえることは、面白くなければ読まれないということである。
 まあ、とにかくタイトルは「実験」ということで書き始めたので、このあとは普通に日記を書くことにしよう。サイト上の今日の私の日記を、誰かが読んでくれるかどうかの実験である。

 平成二十三年、西暦二千十一年、十月十日。月曜日。 晴天?
今朝六時半に目が覚めたとき、空は曇っていたような気もするのだが、午後は晴れていたと思う。十月十日といえば祝日の体育の日で、晴天の場合が多いとされている。三連休の最後の日だったので、高速道路の渋滞は凄かっただろう。
 今朝起きて最初に私がしたことは、ゴミを出したことである。そのあとはコーヒーを淹れ、パソコンの画面を眺め始めたのが午前七時前だっただろう。パソコンに短い小説を書き始めたのが午前八時前。一応完成したのが午前十一時半だった。
 そのとき、ちょうどいいタイミングで私のPHSに、宮田美結さんから電話が来た。
「こんにちは。マナーさん。何かしてた?」
 美結さんの声は日本一の可愛い声だと、私はいつものように思った。
「してたよ」
作品名:実験 作家名:マナーモード