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証拠写真

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証拠写真



「この写真に写っているのは笹本さんじゃない?」
 真沙美はパソコンの液晶画面に顔を接近させて云った。
「これ、ラブホ街を偶然撮ったものだよ。この男は誰かな?」
 喜多野卓也は真沙美の顔を凝視めて尋ねた。
「幸せそうな顔してる。どうしてそんなところで撮ったの?」
 真沙美も喜多野の表情に注目している。
「新しいカメラの性能を試そうと思って、電車から撮っていたんだ」
「これで脅しをする?」
 真沙美は遠い視線になった。
「この男は、笹本さんの前の会社の重役じゃないのかな」
 喜多野は如何にも重要なことに気付いたように云った。
「二百万円くらいなら、すんなり出しそうじゃない?」
 真沙美は悪戯っぽい笑顔だ。
「……」
 喜多野は深刻な顔つきになった。彼は暫く考えてから云った。
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